NEWS(最新情報)

2020年05月20日

入念なスモールステップで負荷設定を

文:赤山僚輔

 
緊急事態宣言期間中、皆様はどのように過ごされていましたか?
 
毎日のように部活動をしていた生活、チームでの練習やトレーニングが当たり前だった生活から
大きな変革を余儀なくされたこの期間が我々に教えてくれたことは余りにも大きく。
そしてそれが今後我々にどのような影響をもたらすのか、まだまだ想定しきれない部分があります。
 
そんな中、徐々に活動再開されているクラブもあり本日は今一度、運動再開に向けての注意事項や考え方について過去記事や各種団体が発表してる指標なども参考にしながら共有させてもらえればと思います。
 
 

この時期に大事にしたい”振り返る”という行為

ただ過ぎる時間の中で、今自分のいる位置や状況について整理する為にも “振り返る”という行為は非常に有効です。
4年に一度など、大きな大会に向けて強化を継続していくと自分を見失いそうになることがあります。
そんな時に自分を見失わずに、自分を知る為の手法の一つとして”振り返る”という行為の重要性については様々な指導者やメンタルコーチから私自身も教わり実践している部分になります。
今回の休校やスポーツ活動休止が決まった頃に公開している記事について是非ともご参考にしてみてください。

今こそ立ち止まり振り返ってみよう


 
 

すぐにいつも通りの練習をしたいけど・・・。

指導者もおそらく選手も、ここまでの長期間競技から離れた経験がほとんどないので。
競技をする楽しさも再認識され、楽しく長く、そしていつも通りの練習を1日でもはやくしたいと願っているはずです。
強度設定については各団体の指標を後述しますが、トレーニングの強度設定の前に考えていただきたい内容が過去記事の中で掲載しております。
是非ともこの機会にチームのコミュニケーションを深め、状況確認の精度を深める意味でも参考にしていただきたいと考えております。
 

練習再開その前に


 

早く成長を望むのであれば練習時間以外の使い方を再考する

おそらく、多くのクラブやスポーツ団体において以前のような練習時間の確保が難しい状況が続くと思います。
ただでさえ、日本においては欧米と比較し部活動やクラブにおいて練習時間が長い傾向があると言われています。(各国や競技によって差異が大きいので具体的な言及は今回は避けさせていただきます。)
指導者にとっては物足りなさを感じ、選手も同様に感じるかもしれません。
実際にサポートしている選手がチーム練習再開後、オンライン指導時に「もっと練習したかった・・・」と物足りなさを訴えている場面もありました。
そんな時には以下記事でも言及されていますが、ライバルとの差をつけるという意味でも練習外の時間を是非とも有効に活用してもらいたいと思います。
具体的な手法は記事中にもあるので是非とも参考にしてみてください。

ライバルの7倍早く成長するために


 

熱中症対策も忘れずに

休校開始が始まった2月末、3月初旬と比べると季節は全くと言っていいほど変わっています。
順化する期間を設けずにこの時期の気候へと身体が慣れるには運動強度以上の負担や想定外の事態も想像できます。
水分摂取の目安などこちらも過去記事にて筋痙攣をテーマに掲載されておりますので是非ともご参考にしてみてください。

脚が攣る(筋痙攣)ことがある投手へ


 
 
 

最後に

あくまでも参考レベルですが、各種団体が競技再開時の強度設定やスモールステップの仕方について指標を公開しています。
何も指標を設けずに実施するよりは少しでも参考になればと思い共有させていただきます。
あくまでも参考情報として取り扱っていただくことと、感染対策に対する指導や推奨事項ではないことはご留意していただければと思います。
 
今後の活動に向けた段階的準備の考え方(ハイパフォーマンススポーツセンター:HPSC)
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/dankaitekijunbi.pdf
国内スポーツの競技力向上サポート機関「HPSC」のガイドラインになります。
主にトレーニング施設での段階的なトレーニング再開に特化した情報が掲載されております。
段階的な準備の考えたの一つとしてご参考にしてください。
 
トレーニング活動再開に向けた留意点(日本サッカー協会:JFA)
http://www.jfa.jp/mie/news/00024907/
上記サイト内の第一報(修正版)では年代別のフェーズ訳や強度設定の目安が公開されております。
他競技にいかせる内容も十分にあり再開スケジュールが具体的に提示されておりますので参考にしていただければ幸いです。
 
今後各種団体からの指標も随時公開される可能性もありますが、現時点でのJARTA過去記事の引用とHPSCとJFAの考え方、留意点について今回は共有させていただきました。
 
待ちに待った競技再開後に防げる怪我や不用意な事故が一件でも減るように願っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 

JARTA公式HP
https://jarta.jp