JARTAトレーニング理論
  <8つのエレメント>

全ての運動は身体操作能力の影響を受けます。
競技で素晴らしい結果を残すにはメンタルや判断力などももちろん深く関与しますが、最終的に直接的にそれを実行しているのは身体であり動きです。

身体操作は、全ての競技動作の土台部分を構成し、テクニックや認識能力に影響を与えるため、身体操作能力を高めることでそれら全体に対して相互的に良い影響を与えます。

どんな種類のトレーニングも、身体操作能力が”そのトレーニングの質”を決めます。
世の中には多種多様なトレーニングが存在しますが、その有効性は身体操作のレベル次第です。
同じトレーニングを行なっても、身体操作能力の差によって得られるものは変わります。



JARTAトレーニングの構成 アイソレート・インテグレート・オートメート PWU 身体操作トレーニング 同時実行能力 ハイパフォーマンスゾーン(剛柔) アクティベートシステム 本質力と競技力
JARTAトレーニングの全体像

身体操作トレーニングにより相互に影響し合う5つのファクターを向上させます。
選手が持つ本来のパフォーマンスを最大限引き出し、バランスを保ちながら強化していきます。

本質的能力(剛柔共存)競技力の土台となる本質的能力の向上。バランスやパワー・スピードの同時実現能力の向上。内外認識力 筋力やスピードを発揮しながらも高い認識力を発揮できる能力の向上。柔軟性 他の四要素に欠かすことができない 土台としての筋肉・関節の柔軟性の向上。パワーの量と質 最大パワーの向上。相手の力を封じる能力の向上。スピードの量と質 最高速度と動き出し速度の向上。
アイソレート・インテグレート・オートメート

身体操作を高めるための原則となるプロセスです。
あらゆる部位を操作できるアイソレート、身体を連動させて操作できるインテグレート、
無意識的に良い動きを発揮できるオートメートで構成されます。

PWU

チーム全体で行うウォーミングアップの前に、
各自が自分のベストパフォーマンス発揮のために行う事前個別ウォーミングアップ。
怪我の防止・パフォーマンス向上速度の増大に大きな効果を与えます。

身体操作トレーニング

あらゆるトレーニング・パフォーマンスの下部構造に位置します。
パフォーマンス、トレーニングそのものの質に多大な影響を及ぼします。

同時実行能力

試合で要求される多岐に渡るファクターを同時に実行できる能力です。
JARTAではこれをアブレスト能力と称しトレーニングの対象としています。
筋力・柔軟性・スピード・持久力・バランス・リロード(体勢を修正)・アジリティ・ボール操作・認識力などを
同時に発揮できるようにするため、試合でのパフォーマンス発揮に不可欠なものです。

ハイパフォーマンスゾーン

持っている筋力や柔軟性をパフォーマンスに反映させるための3条件です。
力を発揮するタイミング、力を入れる程度、力を入れる部位で構成されます。
いくら大きな筋力を持っていてもこの条件を満たさなければ試合でのパフォーマンスは不十分なものとなります。

アクティベートシステム

→アクティベーションシステム
良い動きを引き出すための短時間刺激システムです。
主に練習や試合の隙間時間はもちろん、日常生活も巻き込んで身体操作の向上につなげるシステムです。

本質力と競技力

競技力:テクニックや戦術遂行力など、試合に直結する能力です。
本質力:競技能力の下部構造となる根本的な身体操作能力です。
どのように身体の各所を操作するのか・どのように重心操作するのか・
どのような力加減でパワーの出力を制御するのかなど、
競技力の上限を規定します。主にJARTAのトレーニングの対象となります。