歌手の身体が楽器ならスポーツトレーナーの身体は・・・。

 

文:赤山僚輔

 

先日ラジオを聴いていると、出演されている著名な歌手の年齢に見合わない体型に驚いたパーソナリティの方がどのように身体作りをしているか問うていました。

 

その際にその歌手の方が、ごく自然に、そしてあたかも当然であるように

「歌手にとっては身体は楽器なので、良い声や歌を届ける為には身体はメンテナンスし続けていかなければいけないと思っています」

そのように答えられていました。

それをプロ意識が高いと捉えるか、そりゃそうだ、当然だろうと捉えるかは人それぞれ異なると思います。

今回お伝えしたいことはJARTAの原点の一つでもある、スポーツトレーナー自身の準備の重要性についてお伝えしたいと思います。

 

ピラミッドの最下端はスポーツトレーナー自身のコンディションであり準備

この図はJARTAベーシックセミナーの冒頭でお伝えする、JARTAコンセプトのひとつ『全てはパフォーマンスアップのために』という内容説明時に使用するものになります。

 

昨今、様々なトレーニング方法が出回り、ネット上から簡易的に情報収集ができるようになりました。

選手への身体環境作りで用いるコンディショニング方法も同様です。

少しでも良い手法はないかと模索し、ブラッシュアップし続けている方がほとんどだと思います。

そんな中でJARTAではそういったトレーニング方法やコンディショニング方法をお伝えしながらも、それを扱うスポーツトレーナー自身のトレーニングや身体環境作りについて最重要視してお伝えしております。

 

自分自身が身体に不調があると目の前のクライアントへの改善が難しいように、トレーニングの手本が自分自身が出来ていないと伝える際の説得力が乏しくなることは言うまでもありません。

 

スポーツトレーナーにとっての身体は最大のコンディショニングツール

繊細な評価を実施しようと思えば、スポーツトレーナー自身の身体の感度や身体感覚はどこまでも研ぎ澄ませていく必要性があります。

 

たとえば、左右の筋肉の硬さや関節の動きにくさ、重さやスムースさを見比べるとして。

あるスポーツトレーナーは問題ないと評価しても、違うスポーツトレーナーは左に〇〇の問題があるという評価結果になることもあります。

 

評価視点が仮に一緒であっても違いを判断できるかどうかは、そのスポーツトレーナーの身体のクオリティに関わってくるのです。

 

私も以前は先輩セラピストが指摘するポイントに対して、その違いや問題すら気付けない、見抜けない事が頻繁にありました。

 

また、治療技術をセミナーで聞いてきても何度やっても講師の先生方と同じような効果を出す事ができず、時には自分の状態を棚に上げてその技術が効果がないと表現することすらありました。

 

歌手が身体を楽器に見立てて磨き続けるように、スポーツトレーナー自身が自分の身体環境を換えのきかない唯一無二のコンディショニングツールであると顕在化した時、伸び代は無限大に広がっていきます。

 

私は以前よりも自分の体の硬さや重さ、重心のブレ具合が認識できるようになりました。

また力を使う際にも余計な力が入っている事に気づく頻度も多くなったように感じます。

そうなると対象者の身体をみていても、硬さの変化や左右さ、力みに対して以前よりも繊細に気づく事ができるようになってきました。

 

誰しもが基準というのは自分であること圧倒的に多いです。

これは無意識的にも意識的にもそうなってしまいます。

 

評価基準である自分

治療の効果判定を知るための治療ツールである自分

もちろんこれらはつねに一定であるという方向性も大事です。

 

しかし皆様が常に新しい携帯に買い換えるように、自らが使うコンディショニングツールである自分の身体に対して数年前と同じ状態では新たなアプリであるトレーニングメソッドや治療手段を手に入れても自由自在に使えないどころかそのアプリの機能を使えていないかもしれないのです。

 

JARTAで繰り返しお伝えしてきている事であり、自分の中で当たり前になっていた事象でしたが

歌手の例を聞いた事で、今一度この部分の向き合い方について再考する貴重な機会となりました。

 

あなたは1年前の自分よりもコンディショニングツールがブラッシュアップできていると自信を持って言えますか?

私は言えます。

そしてそれがこれからもブラッシュアップできるように自分に向き合い続けたいと思います。

 

このようなコンセプトをベースにお届けするJARTAのオフラインコースも徐々に再開しております。

オンラインセミナーと合わせて、ピラミッドの最下端であるスポーツトレーナー自身のコンディションを整え、最良のツールとなるように共にブラッシュアップしていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

JARTA公式HP

https://jarta.jp