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2017年04月19日

立甲をテーマにしたワークアウトから伝えたいことがあります。


立甲
 
ハイパフォーマンスの前提条件であると同時に、実は動物や赤ちゃんが教わらなくてもできるほどのナチュラルなもの。
そしてトップアスリートが兼ね備えている能力。(立甲解説書より)

高知でワークアウトを開催しています、認定講師の松田純一です。
 
立甲はJARTAの活動をご存知の方ならば、一度は目にしたことがあると思います。
 
2月に高知で開催されたワークアウトのテーマは「立甲を習得する」というものでした。
 
90分間のワークアウトで参加者は立甲を習得できたのか?
 
振り返りつつ、ワークアウトの雰囲気を感じていただきたいです。

 

【立甲とは】

立甲の習得意義を簡単に紹介します。
 
1.ゼロポジションをキープし肩関節への負担を軽減する。
2.上肢の操作性が向上しスピードと正確性が両立する。
3.肩甲骨の動きの向上により、肋骨や背骨の動きも向上する。
4.力んで肩が上がらなくなる。
5.こちらの力源を分からなくすることで、相手の力を発揮させないことができる。
 
いずれもハイパフォーマンスを発揮するために必要な”身体の土台”であるということが分かります。
 
更に詳しく知りたい方は、JARTAの公式ブログでこれまでにも紹介されていますのでご参照ください。
 
「立甲がパフォーマンスアップ、障害予防に重要な理由」
http://jarta.jp/training/954/
 
「立甲を獲得するために」
http://jarta.jp/training/3975/
 
「ローテーターカフトレーニングと立甲」
http://jarta.jp/training/2356/
 
レフ度の高い立甲のポイントとは?
http://jarta.jp/training/5090/
 

【立甲習得プロセスの一例】

今回のワークアウトで行われた習得過程の一部です。
 
まずは身体環境作りから。
肩甲骨周囲が固まっていると立甲は難しいです。
参加者同士ペアになり、肩甲骨周囲を他動的にゆるめていきます。
 
肩甲骨周囲リリース

 
続いてアシストトレーニング。
 
手の足踏み。

猫が足踏みをするよう、しなやかに。
 
非荷重位での肩甲骨分化運動。

肩関節外旋・肩甲骨下制運動を繰り返します。
 
肩甲骨と体幹部の分化運動

体幹の動きにつられて肩甲骨が内転・挙上しないように。
 
ほんの一例ですが、このような過程を経て立甲を習得していきます。
 
このようにワークアウトは、コンディショニング技術やトレーニングを実践する場として開催されています。
 
今回は最終的に1人の方が”立甲の状態”になりました。
他の方々も間違いなく上達していたので、トレーニングを継続すればできるようになると思います。

 

【パフォーマンスアップし続けるためには】

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、文中では”立甲の状態”という言葉を使いました。
 
立甲の状態になったからといって、立甲を習得したことにはなりません。
 
重要なことはその”質”を高め続けることです。
 
質を高め続けることに終わりはありません。
 
言い方を変えると、「ここまで出来るようになったからもう大丈夫」ではこれ以上のパフォーマンスアップは望めないということです。
 
パフォーマンスアップし続けるために絶対かかせないこと、それはトレーニングを継続することです。
 
各地で開催されているワークアウトをパフォーマンスアップし続ける場としてご活用ください。
 
参加された方がパフォーマンスアップし続けていけるように、我々JARTA認定講師もワークアウトの質を高め続けていきます。
 
各地のワークアウト情報
http://jarta.jp/workout/
 
それでは、ワークアウトでお会いできることを楽しみにしています。
 
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
 
追伸
ワークアウトのテーマが立甲でない場合でも、ご要望があれば習得へ向けてアシストしていきますので気軽に声をかけてください。