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2020年10月17日

貪欲に成長し続ける為に

文:赤山僚輔

 
知識や技術が増えれば成長できると思っていた。
 
これは過去の自分のことを指しています。
 
『成長したい』
 
それは、そう願う選手を前にして、彼ら彼女たちの思い描く成長が目標とする場所に到達しなかった時や間に合わなかった時により痛感してきました。
 
私はスポーツ現場に立ち続けて、そのような悔しい経験を幾度となくしてきたからこそ、嬉し涙よりも悔し涙の方が見た回数は圧倒的に多いです。
スポーツトレーナーをしていて怪我で悩む選手や不調でパフォーマンスが発揮できずに困る選手が減ってもチームが成果を残すことができなければ選手も指導者も満足していませんでした。
その不満げな、悶々とした表情を見るたびに、自分にできることはまだないか。
そう問い続ける日々を送ってきました。
 
成長とは時に残酷で、いくら成長していても対戦相手の方が成長していれば結果は伴わない。
 
そう、常に勝負の世界にいる限り成長とは相対評価。
 
もちろん自分を基準にした成長曲線においてはある一定の絶対評価である側面はあります。
 
しかし選手にチームにサポートする上で成長の一端を担うとしたら、常に
“その成長スピードで充分か?”
この問いが命題として突きつけられてきます。
 
私は何度も甘い自分が災いして、基準を自分だけに置き、成長を冒頭にあるように知識や技術が増えることによって自分自身が成長していると過信している時期がありました。
 
ほんの5.6年前の話です。
 
目の前の選手が悔し涙を流し、指導者の唇を噛み締める姿を見るたびに、また間に合わなかった。
終わってみれば気づけた観点や介入できた要素や伝えられた言葉があった。
そのように猛省する日々をこれまで繰り返してきました。
 
 
“その成長スピードで充分か?”
 
その命題を突きつけられた数だけ怠惰な自分と闘う日々を過ごしてきました。
 
そんな繰り返しの日々の中で私は2016年にサポートチームが10数年ぶりに全国高校サッカー選手権出場を決めて、スタンドから観戦していて自然に涙がこぼれ落ちました。
 
スポーツトレーナーとして初めて勝って泣いた瞬間でした。
 
この思いを経験した時から、関わるスポーツトレーナーや JARTAで指導している認定スポーツトレーナーにもそういった興奮や感動を味わってもらいたい。
そのように感じるようになりました。
 
成長スピードの相対的な不足を感じ、猛省し、軌道修正しての繰り返し。
 
気づけば成長することに対して不安はなくなり、楽しめるマインドも備わってきました。
 
多くの選手は自分の伸び代や成長に対して疑心暗鬼になっています。
そんな選手に光明を見出させるのがスポーツトレーナーの役割です。
 
では我々スポーツトレーナーは自分の成長に対して疑心暗鬼になっていないだろうか?
セミナーで習得した技術や知識が増えるたびに成長を実感できているだろうか?
その技術や知識が活かし切れていないのは何が問題なのだろうか?
 
新しく始まるJARTAトレーナーカレッジでは、ハイパフォーマンスを実現する為にアスリートへサポートするスポーツトレーナーにとって成長し続けるきっかけとなり得る機会になります。
 
赤山が講師を担当するリコンディショニングスキル、ピーキングスキル、指導スキルにおいては現在進行形で更新し続けている自己鍛錬の手法や選手やチームとの関わりにおいて重きを置いていること。
 
そしてそのような情報や手法をどのようにアップデートしているかについてもお伝えしてまいります。
アスリートが1年前と今の自分とでは別人のように変わっているように。
スポーツトレーナーとしての赤山僚輔も1年前とはある意味では別人であると感じています。
そしてカレッジの1期生が終わる2021年の10月末にはまた今の自分とは別人のように成長している姿を明確に想像できています。
 
他の講師陣と、そしてカレッジを受講される皆様と共に、また新たな学び、として成長の機会を共有できることを心から楽しみにしております。
いつ、どのタイミングで急成長を期待する選手が目の前にやってくるかはわかりません。
選手に試合までに最高の準備をするように伝えるのであれば、スポーツトレーナーとして、いつ大一番が来てもよい準備を共にしていきましょう。
 
成長に対して貪欲であればあるほどに、自分の伸び代には無限に気づけます。
自分の伸び代に無限に気づけるスポーツトレーナーは選手の伸び代に無限に気づけます。
 
成長できないことを選手のせいにしていませんか?
 
共に成長していきたいと思う皆様、以下より詳細ご確認ください。
 

JARTAトレーナーカレッジ


 
共に歩んでいきましょう。
目の前の選手達の為に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

JARTA公式HP
https://jarta.jp