禁忌的事態“四戒”の対応策

JARTA認定スポーツトレーナーの鳴海裕平です。

 

前回はメンタルについて、

メンタルという見えないものを視覚的に測定する方法と

避けるべきメンタルの状態“四戒”についてお話させて頂きました。

 

前回の内容:

【メンタルの視覚化と禁忌(URL:http://jarta.jp/conditioning/10789/)】

 

今回は前回の続きから、

四戒、つまり“驚き・恐れ・疑い・惑い”によりパフォーマンスが低下してしまう事態に

対応するにはどうしたらよいのかという所からお話をさせて頂きます。

結果のために【“結果”より“パフォーマンス”】にフォーカスする

 

実際のスポーツ現場ではその解決として根本的に間違ったアドバイスが多いです。

その代表的なものとして多いのは

 

“相手を恐れるな!”“自分を疑うな、自信を持て!”などの

恐れるのなら恐れないようにしろ、自分が信じられないなら信じろという

いかにもごり押しなアドバイスです。

 

多くの場合、結局今度は“恐れないようにする”という雑念が入り集中できません。

結果としてパフォーマンスにはマイナスの影響を及ぼしてしまいます

 

大事なのは“何故”恐れてしまうのか、“何故”自信を持てないのかという

“何故”の部分に目を向けることです。

 

何故恐れてしまうのか、何故自信を持てないのか、

ただし多くの場合勝ち負けの結果に囚われる事が多いからなのですが、

正直勝ち負けは終わってみないとわかりません。

 

わからない結果にフォーカスして考えて勝手に追い込まれ、

それをどうこうすることに時間を割いても上手くいかないでしょう。

 

一番大事なことは良い結果につなげるために

【その試合のおいて最高のパフォーマンスを発揮すること】です。

その上で何故そうなるのか?

実際に陥りやすい場合と

その対応策の一例を記載させて頂きます。

 

対応策の一例

 

何故驚いてしまうのか?

この場合に多いのは【想定の範囲外の事態に陥ってしまった】ことです。

これは事前に対応として様々な事態を想定して練習しておけば十分に回避できます。

一番良いのは過去に想定外の事態に陥った際に、その状況においてどうしたらよいか

その対応策を作り、練習しておくことが選手の弱点を埋めることとなり

直接結果につながりやすいと言えます。

 

これは対人だけでなく、会場の空気も関係しますので、

実際の試合会場に入った時にどんな風景が視界に入るのか、

どんな声援が聞こえてくるのか、五感を使ってイメージをしておくと

試合の際に無理なストレスを感じずにすみます。

 

何故恐れてしまうのか?

これは対人競技に多く【相手の実力や姿を見てビビってしまう】ことです。

1対1の試合、団体競技において自分マークする相手選手の事前情報がなく、

どんな選手かわからないことが原因であることが多いです。人間は自分ではわからない、

未知のものに恐怖を感じるようにできています。

 

対応策としては事前にその選手の試合を見れると一番良いでしょう。

事前に偵察などができれば良いですが、できない場合もあります。

どんな競技でも一定レベルの有名選手であれば最近ではyoutubeなどの動画サイトに

選手のプレイが上がっている事が多いです。どんな選手なのか、何が強みなのか、

相手をしっかり“知っておく”ことが対策となります。

もしくは試合前には必ずウォーミングアップなどが行われますので、

少し相手の姿や動きなどを見ておくのも良いでしょう。

 

何故疑ってしまうのか?

これは【自分に自信が持てず、行動に移せない】場合に多いです。

ようは自分の選手としての特徴・強みがわからず、

どのような形に持ち込めば自分が優位に立てるのかわかっていない状態です。

 

一番良いのは特定の動きやパターンの練習を反復することです。

反復練習を繰り返し、自分の強みとなる動作を身体にしみこませます。

また自分を追い込んだ苦しい練習も対応策としては効果的で、

“あれだけやったんだから”という記憶が自分を支える自信となります。

 

何故惑ってしまうのか?

惑うというとどんな状態かわかりづらいですが、

ようは【どうしたらよいか判断を下せない】状態のことです。

これは戦略的に状況に応じてどのように動くか事前に対策していないためです。

 

例えばサッカーにおいて1点リードで残り10分を迎えた状況で、どのように動くか、

パスを回して時間をかせぐか、もう一点を取りに行くか。そのあたりの案配は

各々のチームで違うと思いますが、どっちつかずで決められないのが一番良くありません。

 

そういった状況を事前に想定し、そのときにあらかじめどのように動くのか

決めておくことが対応策になります。

 

試合で勝敗が決まるのではなく、準備の段階で勝負はついている。

 

一つ一つに対応策を書かせて頂きましたが、

全てに共通するのは、【事前の準備が大事】という事です。

 

ビジネスの世界には準備の段階で勝負はついている

という言葉がありますが、勝負の世界でも事前の準備は非常に重要です。

 

長くなりましたが、今回はメンタルにおいて

避けるべき事態を避けるための方法をお伝えさせて頂きました。

 

次回はメンタルを好ましい状態に置くための手段として

プレッシャーを味方につける方法をお伝えさせて頂こうとおもいます。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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