出会いと別れと継続と

 

文:赤山僚輔

 

寒さのピークが過ぎつつあり、三寒四温と春の訪れを感じる季節に徐々になってきました。

この時期はアマチュアスポーツ、部活動世代に関わっている自分にとっては毎年訪れる出会いと別れの季節です。

 

関わっているチームにおいて、中学や高校で継続的に関われるのは3年間のみになります。

その先は進路がどうであれ、継続的に指導することができなくなることがほとんどです。

 

最初はそれがなんだか悲しく切なく感じていたことを覚えています。

 

当たり前ですが、長く関わることで心と心の距離も近くなり、色々な相談をしてもらえたり、こちらから伸び代を提示するポイントも深くなっていきます。

 

あともう少し関われたら、そう感じることの連続でした。

 

以前はプロのバスケのカテゴリーや実業団のバスケチームなど卒業イコール引退、そしてお別れという流れではない環境でスポーツトレーナーをしていたので香川に帰ってからの日々がよりそう感じさせているのかもしれません。

 

一側面だけ切り取ると別れは悲しいものだと今は思います。

でも卒業生が活躍している姿を耳にしたり、たまに母校に帰ってきて元気な姿をみるとそれだけでエネルギーをもらうことができています。

 

部活動カテゴリーに関わることで感じるのは、自分がその選手に一生関わるわけではない。

 

という前提でどのような自律した思考やコンディショニング、トレーニングを実施していけるようにするか。

 

ここが大きな課題になります。

 

スポーツトレーナーが言わないと気づけない、身体の異常ではその先に障害を発生してしまう可能性があります。

 

誰かに言われないと自分を鼓舞することができないのでは、環境によってパフォーマンスの向上におおきくムラがでてきてしまうかもしれません。

 

もちろん自分の特徴を考慮して、合った環境に身を置くということは重要であり、その点では進路などの相談を受けることもありますが、どのような環境で選手たちがどのように変化しているのかと言う情報は指導者の方だけでなくスポーツトレーナーも知っておく必要性があると感じています。

 

 

それはどんなトレーニングをしているのか?

トレーナーはいるのか?

ケアに用いる時間は確保できるのか?

などなど。

 

自分自身はJARTAの活動も通して全国で信頼できるトレーナーが増えてきたことで卒業後の選手の指導をお願いする局面も増えてきました。

 

それによってパフォーマンスを向上させているという話を聞くと本当に嬉しくなります。

 

自分が関わることによってだけパフォーマンスが向上し障害が減ることで喜んでいるのでは、単なる自己満足に過ぎません。

選手の競技生活や人生を考えた上で、最善の関わり、最善の選択をその時々で出来るようになれればと現在進行形で感じています。

 

そんな卒業生が先日、全日本選手権で初優勝する。という吉報が届きました。

 

彼は自分が関わっているチームで初めて日本一になったときの主将であり、2019年にはインターハイにアシスタントコーチとして一緒に帯同し団体日本一、同年の国体では香川県選手団の主将として一緒に国体で戦い、団体日本一を経験させてもらいました。

 

真摯に競技に向き合う彼の姿からは学ぶことも多く、そして卒業生のこのような活躍が現役生の刺激になることは言うまでもありません。

 

そんな彼が今月発売の空手道の専門誌で特集を組まれているそうなので、ご興味のある方は是非ご一読ください。

【JKFan(2/22売)特集】遂に!全日本王者・崎山優成(近大工学部)がそのテクニックを紹介!

 

そんな別れもあれば、もう少しで出会いもあります。

 

そして日々目の前の選手に向き合い続けることの連続、その継続でしか歓喜の瞬間はやってこないと痛感しています。

このような選手たちの活躍がまた自分に継続する為の後押しになっています。

あっという間の3年間、出来ることは限られているかもしれません。

でもその3年間に選手達にもっと今よりもよい関わりが出来ないか、そのように自問自答しながらまた現場に立ち続けたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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