試合本番で最高のパフォーマンスを発揮する為に

文:赤山僚輔

『ピークコントロール』

この言葉を聞いたことがない方はスポーツトレーナーをされている中では少ないのではないでしょうか?

 

アスリートに関わる上で、痛みや不調を解決し、パフォーマンスを向上させていく先には、試合当日のパフォーマンスを最高のモノにしたい。

 

そしてその為にはどのような準備をすればよいか?

このような問いが現場では日常的に転がっており、我々の前にハードルとして命題をつきつけてくれます。

 

調子の波をどう捉えるのか?

 

調子の波を捉えるには、パフォーマンスに影響を及ぼす因子をどれだけピックアップできるかにかかっています。

今回は数限りない上記要素を4つに大別してお伝えしたいと思います。

 

①Condition

一つ目は当たり前ですが、コンディションに直接関与するものです。

痛みや不調の要因となる問題が解決できているかどの程度残っているのか?

ここには違和感や元来あるタイトネスや、筋力の不均衡などの問題も含まれます。

また内臓の状態や呼吸の状態も加味しなければ最高のパフォーマンスに向けての準備が整っているとは言えません。

 

②Time

2つ目は時間の捉え方です。

競技が実施される長さや時間帯は選手のパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。

朝が苦手な選手もいれば、試合開始早々には最高のパフォーマンスを発揮できない選手もいます。

それを仕方ないで片付けるのではなく、なぜそのようにパフォーマンスが試合内や1日の中で変化するのかを深く洞察することが必要です。

またもう少し、期間を拡大して考えると夏場と冬場でのパフォーマンスの違いなど季節によっての違いも影響がありますし、部活動であれば学年、所属チームであれば所属年数の影響も考えられます。

 

③Mental

3つの目のメンタルがパフォーマンスに影響を及ぼすことは言うまでのないかと思います。

ここではパフォーマンスに関与するメンタルについて少しでも良い状態で試合を迎えるための準備として以下の項目をご紹介したいと思います。

・自分を知ること

・相手を知ること

シンプルではありますが、この2つが徹底できるだけで試合時によいメンタルやマインドで臨むことができます。

 

具体的に提示すると、どんな時に自分が緊張するか?

どんな時に楽しくプレイができているか?

これまでのパフォーマンスが高かった時にはどのようなマインドで望んでいたか?

このような問いを自分に投げかけ、振り返り整理しておくだけでも試合時にこれまで通り、これまで以上のパフォーマンスを発揮することが可能となるのです。

 

④Place

最後に場所の影響です。

これはパフォーマンスに大きく影響を及ぼし、多くの選手がいつも通りのパフォーマンスを発揮する為に創意工夫している部分なのではないでしょうか?

大きな大会になるほどに、初めての会場で試合することも少なくありません。

場所によってパフォーマンスが変化するとして、普段の練習環境と何が異なるのか。

何が異なる時にパフォーマンスが変化するのか。

サーフェスの違いや観客席の有無や大きさ。応援の数や照明など。

また会場までの導線などが影響を及ぼす場合もあります。

以前神戸のチームをサポートしている時に全国大会が北海道で開催され。

移動の雪に足を取られ、移動だけで疲労していた選手の姿が印象的でした。

 

このような多岐にわたる要素の中で、どのような時にどのような要素が調子の波を左右しているのか。

これらをひとつひとつ整理して調子が悪い時の共通点、調子が良い時の共通点。

そしてそれを試合だけでなく練習での調子の波や、普段の日々のコンディションの波とも統合しながら考慮していくことでより再現性が高い形でのパフォーマンスの発揮が可能となるのです。

 

このような関わりの精度を上げるためのヒントとして、スポーツトレーナー自体が日々の調子の波やコンディションを左右する要素について数限りなくピックアップすること。

 

そしてそれらを変えられないものと変えられるものを大別し変えられるものに対して試験的に変化させどのように調子が変わるかを整理していくことが重要です。

 

机上の空論だけでなく、日々実践してコンディションを上げ続けているスポーツトレーナーでれば選手にそのような状況を設定することはそう難しいことではないのではないでしょうか?

 

私自身、まだまだ自分のピークコントロールに伸び代満載ですが、数年前よりも大事な時によいパフォーマンスが発揮できるようには変化してきました。

その為には前述したような過程を時間がかかっても記し残していくことが重要です。

 

もし選手に大事な試合で最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい。

そのように感じているのであればまずは実践、行動することをお勧めします。

 

その繰り返しで最高のパフォーマンスを目の当たりにされることを具体的に想定しながら。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

赤山が講師を務めるコンディショニングスキルコースの詳細は以下よりご参照ください。

コンディショニングスキルコース

 

JARTA公式HP

https://jarta.jp