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2017年05月12日

身体能力が優れているトレーナーだからこそ欠落している素質

東北は青森で活動しております、JARTA認定スポーツトレーナーの鳴海です。
 
トレーナーをされている、また目指している方は、
スポーツが好きで、なおかつ自身の選手としての現役時代に悔しい経験があり、
そういった思いから選手の力になってあげたい!という方がほとんどです。

しかしそういったトレーナーに意外に多い悩みは
自分の身体能力に自身がなく、運動神経が今ひとつだから
選手に指導するのは気が引けるというものです。
 
では身体能力が優れていることはトレーナーに絶対に必要な素質なのでしょうか?
 
いいえ、そうではありません。
身体能力が優れているからこその欠落した素質が存在します
今回はそのことについてお話させて頂きます。
 
 

致命的な欠点

当たり前の事ですが、トレーナーは選手に数多くのトレーニングから
その選手に必要なトレーニングを提供します。
トレーナーはトレーニングを提供するに当たって選手に見本を見せられること、選手よりも上手にできることが必須です。
 
トレーナー自身がそのトレーニングを習得するに当たって動きが難しいものでも、見本があれば即座に模倣することが出来る。
最初からできてしまう身体能力が優れているトレーナーはいらっしゃいます。
 
それはそれですばらしいことではありますが、
そういった方には共通してある素質が欠落しています
それはできない人が何故できないのかわからないということです。
つまり見本となるトレーニングはできるけれども、
できない人に的確なアドバイスをすることが出来ないという
トレーナーとして致命的な欠点となります。
 
逆に出来なければ良いのかと言われれば、そうではなく、
そのトレーニングが出来ないトレーナーは
指導するトレーニングが出来ないことが致命的な欠点となります。
 
どちらにせよ一番大事なのは、トレーニングについて
【何故できるのか、何故できないのか、より質を上げるにはどうしたらよいのか】という
“何故”という探究心をトレーナーが継続的に持ち続けることです。
 
私個人の考えではありますが、トレーニングを指導するに当たって、
出来るトレーナーは選手としては有利だけども、
出来ないトレーナーの方がトレーナーとしては有利だと思っています。

 

何故出来ないトレーナーの方が有利なのか?

 
そのトレーニングを教えてもらった時に、それを習得するためのポイントを
教えてもらうこともあるでしょう。
しかし、それでもできないトレーナーはポイントを何遍も押さえても継続しても、中々出来ないものです。
 
しかし出来ないトレーナーは自分なりに何故できないのかを考え、
どうすれば出来るようになるのかを突き詰めて何度も何度も試行錯誤します。
その結果、得られる情報や経験によりトレーナーとして非常に有利な能力が身につきます。
 
 
何が良くないのか他の人よりも多くポイントとなる問題点を抽出することに長け、
仮に【教えてもらったことだけでは現場で通用しない】という状況におかれても、
引き出しの中身が非常に豊富なので、いくらでも修正が可能となります。
 
こうなれば出来なかったことを出来るようになることは
欠点を補うだけではなく、非常に有利な能力を身につけることにつながります。
 
もちろん出来ない事を出来ないままにして、
“教えてもらったけど全然できなかった。”“あそこの団体はダメだね。”
“別の所は評判が良いみたいだからそっち行ってみよう”などと言うのは、お話になりません。
 
できないことに対して探究心を持って試行錯誤を繰り返していく気概がなければ
どこに行って学んだって最終的な結果は一緒です。
 

最初から何でも出来るのは確かに、出来ないよりはすごいけども、

出来ない事を出来るようにするのはその何倍もすごいことです。

 
トレーナーにとって身体能力が優れていることは必要な素質ではなく、
“何故”に対して探究心を持ち続けることが一番の素質だと思います。
 
ただ、一人で試行錯誤を続けるよりも多くの人から情報をもらっていく方が効率良いです。
現在JARTAでは全国各地でワークアウトを実施しており、
トレーナー同士での情報交換やセミナーではお話出来なかった内容まで聞くことが出来ます。
 
もし中々トレーニングが出来ず試行錯誤を繰り返しているようでしたら、
一度顔を出してみてください。きっと良い気づきを得ることが出来ると思いますよ。
 

 
 

JARTA公式HP
http://jarta.jp/