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2018年06月03日
夏までに時間がない。練習内容の前にウォーミングアップを見直せ
春季大会が終わると次の大会に向けて明確になった課題を克服し、今よりもベストな状態になるための準備が始まります。
準備するための時間は各選手、各チームに平等に与えられています。
選手にとって、限られた期間。
限られた期間=限られた時間
この『限られた時間』の中で課題を克服するために
練習の時間を増やしたり、練習時間の内容を絞ったり、練習時間の内容を変更したりと競技の練習を工夫することが第一選択となる場合が多くあります。
しかし、本来この限られた時間の中には
コンディションを整えるための時間も含まれてるので、ウォーミングアップ・クールダウンにも目を向けることが、必要になるのではないでしょうか。
今回は練習時間や内容の選択肢をより増やすため、各選手がコンディショニングに目を向けながら練習効率を高める一つの方法をお伝えしていきます。
北海道で活動しているJARTA認定スポーツトレーナーの照井悠介です。
限られた練習時間の多くを競技の練習時間にあてたい。
選手も。
指導者も。
場合によっては選手の保護者や応援している卒業生も同様なことを考えているのではないでしょうか。
練習時間や内容を工夫する前に、練習時間の中に含まれる全体のウォーミングアップ・クールダウンにも目を向けていくことで、練習にあてる時間を増やすだけでなく目的とする動作獲得の効率化や各選手のコンディショニングへの意識も高めることが可能となります。
今回、お伝えしていく内容はJARTA認定スポーツトレーナーコースでも指導しているプレウォーミングアップ(以下:PWU)についてです。
PWUとは個別のウォーミングアップであり、自分の体と向き合い選手個別の問題点を解決するための一手段です。
全体でのウォーミングアップにも多くのメリットがあります。
しかし、各選手に得意なプレースタイルがあるように、選手それぞれで疲労のしやすさや筋疲労による柔軟性低下の程度、リカバリー能力など身体状態には個別の特徴があるのが現状です。
その観点で言うならば、練習や試合当日の身体状態によっては全体的なウォーミングアップだけでは内容や時間の過不足が生じる場合があります。
PWUのように自分と向き合う機会が多ければ多くなるほど、自分自身の身体状態の痛みや違和感などの身体変化にいち早く気づくことが可能となります。
また、試合当時のみでなく日々自身でアップをする習慣をつくることで、筋力の弱さや苦手な動きなどをより繊細に感じることが可能となります。
自分に目を向けることで、自身に足りない課題が明確になるのです。
現状の身体状態がわかれば、自ずとやるべきケア方法やアップ方法を中心に行うことができます。
身体状態が悪い場合に無理することなく、悪いなりのケア方法を練習の合間にも行ったりと、臨機応変な対応もとれるようになり、大事な試合までの期間の過ごし方や試合中の過ごし方までも変わってくるようになるのです。
1)PWUの紹介
内容には大まかに肩甲骨・脊柱・股関節の部位別があり、柔軟性向上目的と動きづくりのメニューがあります。そのうちの一つが『コモドストレッチ』です。
近年、大腰筋は腰椎や下肢における重要なインナーマッスルとして知られており、JARTAでも最重要筋として位置づけています。
大腰筋をより動作の中で使うために行う必要な方法の一つです。
ぜひ試してみてください。
2)まとめ
自身と向き合い現状の身体状態を知ることが必要です。
その中で課題となる自分の伸びしろを把握することで、より成長につながります。
個別と全体のウォーミングアップにはそれぞれに良さがあります。
どちらか片方でないといけないというわけではありません。
ウォーミングアップやクールダウンに個別という選択肢を持つことで、各選手が現状の身体状態を把握し対処(ケア・トレーニング)できると、練習中の自分の動きも分析できるようになります。
結果的により練習時間を有効に使えるようになるのです。
PWUに興味を持っていただけた方は、ぜひお近くの認定トレーナーにお問い合わせください。(https://jarta.jp/j-trainer/)
最後までお読み頂きありがとうございました。
JARTA公式HP
http://jarta.jp