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2019年09月18日
最高の準備は日々の過ごし方にかかっている!?
文:平山鷹也
「最高の準備をして本番を迎えたい」
これはアスリートなら誰しも思っていることだと思います。
でも具体的に「準備」として何をしているか、言えますか?
即答できなかった選手の方は、ぜひ読んでみてください。
準備の目的
まずは準備の目的を明確にしましょう。
アスリートであれば、「試合で最高のパフォーマンスを発揮すること」が目的となることが多いと思います。
ここは立場や状況によって変わる可能性もありますが、自分の準備をする目的を明確にできればどんな言葉でもいいかと思います。
具体的にやることを決めていく過程でこの目的が明確になっていないと、「手段の目的化」が起こりやすくなってしまいます。
毎日ストレッチをやると決めたときに、ストレッチをすること自体が目的とならないようにする、ということです。
目的が明確であれば、どこの筋肉に意識を向けるのか、どのように呼吸をするのか、どのくらいの時間をかけて行うのか、など質的な部分をより意識できるようになります。
身体の調子を測る指標を持つ
目的が明確になったら次は調子の良し悪しを判断する指標を設定しましょう。
できれば毎日できるような簡便なもので、目的との関連も深いものが良いかと思います。
一例として私の指標の1つを紹介すると、JARTAトレーニングの基本でもある、「インナースクワット」です。
私は調子が悪いときはインナースクワットをすると左股関節に詰まりを感じます。
これを1つの指標としています。
これは一例なので、他にも一番苦手なストレッチのやりにくさにしたり、得意なストレッチのやりやすさにしたり、自分にあった指標を持つことが大事です。
指標を決めたら、まずは毎日同じ時間でその指標をチェックしてみましょう。
きっと、日によって全然違うことに気付くかと思います。
その気付きこそが、「最高の準備」の第一歩です。
調子の良い日を継続していく
さて、指標を作り毎日比較していくと調子が良い日もあれば悪い日もあります。
しかし、毎日行うことで何をした後に調子が良くなったり悪くなったりするのか、だんだん予測がつくようになってきます。
例えば、
・ジャンクフードを食べた翌日は股関節が詰まりやすい
・熟睡できた翌日はスムーズに股関節が動く
・プライベートで嫌なことがあると背骨が固くなる
・趣味の時間を満喫できたときは体も軽くなる
・脚を組むと膝の動きが悪くなる
など、やってみるとわかりますが、身体は本当に色々なことに影響を受けます。
上記は私が実際に経験したことで、それをもとに調子の良い日が続くように現在の「準備」を決定しています。
・ファストフードはなるべく食べない
・睡眠前のルーティンに時間をかける
・背骨は毎日チェックして固いときはストレッチを念入りに行う
・趣味の時間を作り、そのときは仕事を忘れて没頭する
・脚はなるべく組まないようにする
これはあくまでも一例ですが、このように指標に基づいて準備として何をするべきか決めていくと必然的にやることは見えてきます。
そして、調子が悪いときの対処法もわかってくるので一石二鳥です。
準備は日々の過ごし方から始まっている
このように考えると、試合前や練習前だけの準備では「最高の準備」とは言えません。
日々刻々と身体の状態は変化している中で、いつでも最高の結果を出すためには毎日の過ごし方も重要な要素です。
今回ご紹介した方法を実践していくと様々な疑問が湧いてきます。
・指標としては調子良かったのに、プレーはイマイチだった
・ぐっすり眠れる日とそうでない日の違いは何だろう
・あの行動のあとは何で身体が固くなるのだろう
そのような疑問があり、それを解決していく過程こそが「最高の準備」であると思います。
毎日の身体の変化に目を向けて、最高の準備を。
全てはパフォーマンスアップのために。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
JARTA公式HP
https://jarta.jp