再発予防は怪我が減ることでは終わらない

文:赤山僚輔

 

 

昨今、様々なスポーツ外傷に対する障害予防のプログラムが存在します。

 

そのそれぞれは一定の効果があり

 

実際に現場で継続し選手を救っていることも多々あるでしょう。

 

 

しかし、もしそれが“障害予防”を”目的”とする

 

スポーツトレーナーやセラピストの達成感や満足感で終わってはいけない

 

常々そのように感じています。

 

 

もちろんきっかけは指導者からの障害を減らしたいという依頼かもしれません。

 

 

そして結果として怪我が減ればその依頼に対しては

 

プロとして結果を残してるとも捉えられます。

 

 

 

しかしいくらけが人が減ってもゼロにならなければ

 

悲しむ選手や困る指導者の本当の意味でサポートにはなりません。

 

 

 

アカデミックなデータを算出するには

 

ある一定の再現性を元に一貫したエクササイズを提供することが求められます。

 

 

そうでなければそのプログラムによって本当の意味で

 

障害が減少したかを検証できないからです。

 

 

 

でもこれは目的達成に対しての一部分であって

 

これ自体が目的になるものではないと感じています。

 

 

 

現場で活動を続ければ続けるほど

 

外傷や障害をゼロにしなければ

 

本当の意味で障害を予防できているとは言えない。

 

 

 

そのように年々強く感じるようになりました。

 

 

 

 

ではどうすれば障害がゼロになるのでしょうか?

 

 

そこはやはり最低限の柔軟性や筋力など

 

画一的なプログラムで提供できる改善できる部分だけでなく

 

 

その選手がどのようなバックグラウンドを持って

 

現在どのような心身の悩みを抱えているか

 

可動域が正常であっても

 

本人が感じる動きの違和感や力の入りにくさなど

 

 

痛み以外の多くの要因に対しても向き合う必要性があるのです。

 

 

 

残念ながらストレッチやトレーニングで防げる怪我は

 

外傷や障害の一部です。

 

 

多くの選手を現場で対応していると

 

自律神経系の問題や心身相関によるトラブル

 

環境の因子や上記問題が複合されただるさや無気力など

 

はっきりと解決しづらい問題が障害の後ろ側に隠れていることも多々あります。

 

 

 

こういった問題を選手から解決するためのヒントして

 

今回私からご提案したい手法は

 

 

自分の日々のコンディションの変化に繊細に耳を傾けることです。

 

昨日と比べて足がだるければ

 

どういった要因が考えられるか。

 

 

今週はイライラとしてしまいがちであれば

 

何がそうさせているのか。

 

 

 

自分の繊細な心身の変化に耳を傾けることで

 

選手の繊細な日々の変化にも気づくことができます。

 

そして気づいた後、どのようにすれば対処できるかも

 

自分でトライandエラーを繰り返すことで

 

実践できるのです。

 

 

私自身はストレッチを繰り返してもなかなかとれなかった身体の硬さは

 

口に入れるものを今一度見直すことで解決することができました。

 

以前と比較し硬さが出現しにくくなっています。

 

呼吸も大きくできるようになり

 

どういった手法で解決してきたかを自身で整理しています。

 

 

 

前回のブログ(手本力が生きるのはトレーニングだけじゃない)でも触れましたが

 

スポーツトレーナー自身の手本力として

 

身体に向き合うことは障害予防という観点でも

 

どういった要素が自分の不調の起因になっているかを知る

 

重要なきっかけとなるのです。

 

 

 

本当に選手の悩みや繊細な部分に向き合える

 

スポーツトレーナーとして活動していく為に

 

日々の繊細な自分の変化に対して

 

耳を傾けてみてください。

 

 

きっと選手の痛みがでたり、怪我をしてしまう要因の

 

ヒントに気づけるはずです。

 

 

そしてそういった思いや心で

 

選手に歩み寄って一緒に成長してもらいたいと感じています。

 

 

 

教科書的な情報や結果の出ているプログラムを軽視するわけではなく

 

それを知っている前提で次の歩みに進んだ時

 

きっと怪我の出現頻度はこれまでと異なると思います。

 

 

 

 

答えは教科書にはなく

 

現場や臨床に落ちています。

 

 

そしてそのヒントは皆様自身の心身の状態にあります。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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