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2017年10月23日
球速アップのための並進運動のポイント その3
これまで2回にわたって、並進運動と回転運動が球速アップに影響する理由についてお話しさせて頂きました。
今回からは、実践編としてトレーニングを複数回にわたってご紹介していきたいと思います。
前回までの球速アップのための並進運動のポイントについては、過去のブログを参照ください。
過去のブログ➡︎
その1 並進運動 http://jarta.jp/training/10432/
その2 回転運動 http://jarta.jp/training/11001/
北海道で活動する認定スポーツトレーナーの吉野直人です。
トレーニングは目的をしっかりと持つ事が大切です。どんなに筋力や柔軟性があってもピッチングに関係ない部分であれば、球速には結びつきません。
今回のトレーニングの目的は、並進運動と回転運動を作るために必要な要素を作ることです。
目的を大きく分類すると、柔軟性、筋力、身体操作などに分ける事が出来ます。今回は柔軟性部分の要素として、背骨や股関節の柔軟性向上を目的としたトレーニングを2つご紹介致します。
股関節や背骨の柔軟性向上する事での効果は、
・動きの範囲が広がる事でボールに長く力を伝えやすくなる
・インナーマッスル(大腰筋やハムストリングスなど)が働きやすくなる
・RSSC(回旋系伸張反射)などの身体操作の前提条件が作れる
など、上記以外のメリットもまだまだあります。
股関節・背骨の柔軟性は投手のパフォーマンスに大きく関係してきます。
最初に柔軟性のトレーニングをあげたのは、今後のトレーニングに繋げていきやすい事と日々のケアとしても利用できるからです。
股関節、背骨が硬い身体では、他のトレーニング効果も半減してしまう可能性もありますが、怪我をしやすい状態とも言えます。
股関節や背骨の柔軟性を確保しておくことは、投球時の肩や肘の障害予防にもなるので、コンディショニングとしても今回のストレッチを用いてもらいたいと思います。
では、早速メニューを紹介します。
背骨・股関節のストレッチメニュー
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仙骨割り
説明
股関節を開いて、つま先は外側に向くようにします。
ポイント
お尻を天井に向ける様にしたまま前後に動くことでより効果的になります。
注意点
痛みのない範囲で行う。呼吸を止めない様にする。
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コモドストレッチ
説明
股関節と背骨を同時にストレッチします。
ポイント
肘をしっかり伸ばして膝を押して股関節を開きます。足底の内側が浮くくらい股関節を開けると良いです。
身体を捻る動きの際には、おへそを床につける様に行うと良いです。そしてしっかりと呼吸をしながら捻ると効果的です。
注意点
痛みのない範囲で行う。呼吸を止めない様にする。
今回ご紹介しましたストレッチは、JARTAではミッドストレッチとも呼ばれているもので、1日にできるだけ多くのセット数を目的として行います。
頻繁に行う事で、より効果が高まります。
練習中はもちろんのこと、練習以外の時間でも出来る時には積極的に行いましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
JARTA公式HP
http://jarta.jp