ねじれて感じる身体のつながり

文:萩 潤也

常人では体現できないようなスピード、パワー、バランス等を駆使したプレーを行うことができるトップアスリートは一般の方と比べて何が違うのでしょうか?

筋力、柔軟性、感覚、判断力、、、etc

ハイパフォーマンスを実現するための身体の使い方には本当に様々な要素が含まれます。

 

今回は様々な要因のひとつである身体の「連動性」についての話をしていきたいと思います。

よく「身体は全身繋がっている」と表現したりします。

実際に骨の繋がり、筋・筋膜の繋がり、神経の繋がり、脈管系の繋がり、エネルギーの繋がりなど様々な視点から身体の繋がりを表現することができます。

 

人間の行為は単一の部位での運動ではなく、多くの部位が連動することで成り立っています。

より複雑な運動が絡み合うスポーツにおいても「連動性」はパフォーマンスを高める上で重要視されています。

 

連動性を高めるメリットとして、

〇競技力向上パワー、スピード、バランス、スタミナ等)

〇怪我の予防

があげられますが、上記は目的とする運動に対しての協力者が増えるためです。

 

身体の中には関節だけで260個あります。筋肉は600個以上と言われています。

もちろん正確に全て使いこなせているかどうかを調べることは難しいですが、トレーニングをすることで現状よりも協力者を増やしていくことが可能です。

 

しかし、自分の身体を動かした際に「繋がっている」という感覚が実感できている人はどれくらいいるでしょうか?

 

大きく分けると頭、腕と足、その間には体幹があります。

特に体幹は腕や足に比べると自由度が低くイメージがしづらい部位であり、役割の一つである「安定させる」という意味を「固める」といった側面のみで捉えてしまっている場合もあるため余計です。

また、実際に大きく動かさなくても一定のレベルのことはできるようになっています。

 

ですが今よりも自分のパフォーマンスをレベルアップしたいと思った際、身体の連動性を高めるということはポイントとなってくるかと思います。

 

そのためにはどのように腕や足が体幹部と繋がっているのかまず実感することが必要です。

運動と感覚という視点でも繋がりがあるため、動かし辛い部位は感覚も鈍くなります。

ねじる動きは身体の連動性を実感しやすいので、ひとつワークをやってみましょう。

 

纏絲勁のワーク

武術では纏絲勁(てんしけい)という身体のねじれを利用した力の生み出し方があります。

これは身体の構造的な連動性を感じる入り口としてわかりやすいのでぜひ試してみてください。

 

 

※一人でもできますが、誰かに末端からゆっくりとねじってもらうとよりわかりやすいです。くれぐれも傷めないように注意して下さい。

 

末端からゆっくり関節技をかけるようなイメージで順番にロックします。一つの関節の動きがいっぱいになると次の関節へと繋がり、必ず中心まで伝わります。

 

末端→中心まで繋がりが感じられたら、今度は中心から捻じれを戻すようにすると今度は 中心→末端へと動きが連動していきます。(画像のように足まで繋げた場合は足から戻します)

 

この連動性を身体でも実感、頭でも理解できると

パンチやキックのような動きのためには何が必要か?

急激な動き出しや方向転換ではどのようにしたほうが良いのか?

という部分が見えてくるのではないでしょうか。

 

連動性を高めるトレーニング グラインドッグ

 

今回はトレーニングの一例として、四つ足の状態で体幹~下肢にかけての連動性を使いながら進んでいくトレーニングをご紹介します。

 

 

四つ足で前方に進むような動きです。

足を横に蹴り出すことが優位になるのではなく、みぞおちをねじる動きが優位になることがポイントです。前述した纏絲勁のワークで感じた様に中心→末端へと動きを繋げます。

ねじれる→元に戻る力で逆方向がねじれる→という繰り返しです。その中心の動きが力源となり足が左右に振られるイメージです。

 

他にもJARTAや私のinstagramでも身体の連動性を高めるようなトレーニング動画をアップしているので是非見てみてください。

 

※いきなり行うと怪我をする危険もありますので、真似する場合は自己責任でお願いします。意図や方法を詳しく知りたい方はJARTA認定スポーツトレーナーからの直接指導を受けることをおすすめ致します

 

 

最後に

今回は大きなくくりで連動性についてお話しました。

もう少し掘り下げると、競技やプレーによって、必要な繋がりは種類があります。

例えば蹴るような動作なら下行性(上半身→下半身)、腕で投げる・打つような動きなら上行性(下半身から上半身)、それらと同時に右上半身と左下半身など対側での繋がりもあります。

自分が優先すべき連動性とは競技やプレーに直結しているかどうかです。

ここが一番大切になります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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