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2018年05月18日

トレーニング指導、自己満足で終わっていませんか?

東京を中心に活動している認定講師の高塚政徳です。
 
今回は、対象者に関わらずJARTAのセミナーでお伝えしているトレーニングを有効に使うための考え方をお伝えします。
 

そのままの形で伝えていませんか?

 
JARTAのトレーニングは、どれもトップアスリートにも対応できる難易度が高いものです。
 
言い換えると、
 
トップアスリートでも簡単には習得できない、高いレベルの身体操作・意識(アブレスト能力・統合化)が必要です。
 
 
スパイラルスイング(アドバンスⅢでお伝えしているトレーニングの一つです)


 
そのため、受講者の方からは、
 
「対象とする選手や患者様にうまく使えない」
 
という相談を受けることも少なくありません。
 
実際は、考え方・使い方次第。
 
運動が苦手な子供にも立位・歩行が困難な高齢の方にも使えます。
 
 

トレーニング効果を高めるために

 
その鍵は
 
使いたいトレーニングがどのような要素(機能・構造、物理現象など)から成り立っているのかを整理・理解することにあります。
 
トレーニングをそのままやることだけが正解ではありません。
 
そもそも対象者にとって、なぜそのトレーニングの要素が必要なのかを明確にした中で選択している必要があります。
 
前述したスパイラルスイングであれば、要素の整理をしていくと、以下のようなアシストトレーニングが推奨されます。
 
あくまでも対象に合わせて変わる部分なので、ほんの一例です。
 
肩甲骨まわし


肘抜き

 
※アドバンスコースでは、『構成要素』、『運動構造』という言葉を使って定義付けし、動作分析やトレーニング指導と合わせて、これらを抽出する練習を繰り返し行います。
 
例えば、ベーシックコースでお伝えしている「立甲」は、習得方法や必要意識を伝えることで感覚を掴める方と、それだけではいくら時間をかけても習得に向かうことができない方とで分かれます。
 
どのトレーニングにおいても、伝える側が対象者に合わせて何らかの変化をつける必要があります。
 
『構成要素』、『運動構造』を整理・理解した上で、下記に当てはめてトレーニングをアレンジしてみてください。
 
・身体各所の根本的な機能改善(固さや使い方)を図る
・部位ごとに行うなど、タスクを減らした形で行う
・動作自体の難易度(速度、パターンなど)を下げて行う
・負荷(回数、重量)を下げる、楽に保持できる姿勢をとらせるなどの調整下で行う
・伝え方(言葉の選択、導き方)、見せ方に変化をつける
 
これだけが全てではありませんが、今持っている指導方法のバリエーションに幅が出てくるはずです。
 
参考にしていただけたら幸いです。
 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 


JARTA公式HP
http://jarta.jp