スタミナアップトレーニングに欠けている視点とは

関東で活動しておりますJARTA認定スポーツトレーナーの萩潤也です。

 

試合中にハイパフォーマンスを発揮し続けるためには当たり前ですが相応のスタミナが必要です。

 

一般的にスタミナとは心肺機能と筋持久力によって構成されていると言われています。

 

そのためスタミナアップを目的としたトレーニングといえば有酸素運動である走り込みや、鍛えたい部位の低負荷高頻度筋力トレーニングなどが思いつくのではないでしょうか?

これらは毛細血管の発達による筋繊維内への血流量の増加、最大酸素摂取量の増加によって運動に必要なエネルギーの最大値を増加させていくことを狙いとしています。

 

もちろんこれらは医学的にも正しいと思いますが、今回は別の視点からスタミナアップについて重要なことについてお話ししていきます。

 

 

<欠けている視点>

皆様に一つお聞きします。

 

スタミナが不足してしまう原因は何だと思われますか?

 

「何を言っているんだ、さっきの心肺機能や筋持久力が低いからだろう」

 

そう思われた方が多いのではないでしょうか?

 

もちろんそのパターンも実際多いと思われます。

 

しかし別の視点から考えてみると、「無駄なエネルギーを使いすぎている」ということも挙げられるのではないでしょうか?

 

仮にもともと備えているスタミナ量が同じ選手A・Bがいるとします。

立位の際、

A選手:ももや肩に力が入り直立不動やつま先重心で立っている

B選手:小さく揺れているが立位保持に最小限の筋出力で立っている

 

どちらの選手が競技の際に消費するエネルギー量が多いのか想像がつくと思います。

 

つまり、スタミナアップを考えた際は心肺機能や筋持久力といった最大値を上げるという視点だけではなく、動作において消費している無駄なエネルギー量を減らすという点にも目を向けるべきなのです。

 

スポーツにおいてインナーマッスルが重要と言われる理由の一つにも、関節の適合性を増すことで効率的な関節運動を導き、余計なアウターマッスルを過剰に使うことによる消費エネルギーの増加を防ぐためでもあります。

 

<前ももチェック>

もう一つ例をあげます。

前方推進していく走動作における下肢の役割では、

 

・推進力(アクセル)となるのは裏もも(ハムストリングス)

・抵抗力(ブレーキ)となるのは前もも(大腿四頭筋)

となります。

 

そのため前ももに力みがある状態で走っているということを自転車で例えると、ブレーキレバーを握りしめながらペダルを漕いでいることと同じです。

 

では実際にブレーキとなる前ももの力み具合をセルフチェックしてみましょう。

 

前もも抜きテスト

 

方法

・はじめに長座位など非荷重下にて前ももの柔らかさをチェック

(ぶるぶる揺れる脂肪の様な状態ならOK。この際すでに硬い場合は長座位で柔らかくなる様に優しく揺らし続ける。)

・立位の状態でも同様にチェック

・片足を1歩前に出し軽く曲げる。前足に5割ほど荷重を乗せた状態で前ももの硬さをチェックし、長座位の時と同様に柔らかさをチェックする。

 

こちらの記事では動画による解説もありますのでぜひ併せてご覧ください。

意図的に前ももの力を抜けますか?

 

いかがでしたでしょうか?

 

おそらく片足を前方に出した途端に前ももが力みで硬くなってしまう人が多いのではないでしょうか。

 

その理由として考えられることは、

・股関節の臼蓋におさまる大腿骨の骨頭中心が捉えられていない(股関節が使えていない)

・裏もも(ハムストリングス)の機能低下

・生活習慣、精神面、背骨の硬さなどが影響する自律神経の乱れによって起こる安静時筋緊張の亢進

 

などが挙げられます。

この状態で走り込みをすると心肺機能や筋持久力などの最大値は増える見込みはありますが、同時に消費する無駄なエネルギーも増加してしまいます。

 

JARTAで行なっているセンタリングトレーニングでは量的な面だけでなく、今回お話ししたスタミナにおいても重要となる効率的な身体の使い方(質)を身につけていくことができます。

 

 

<おわりに>

 

スタミナアップにおいてはトレーニングで最大値を増やすという側面だけでなく、消費している無駄なエネルギーを減らすという点も重要です。

これはスタミナの面だけでなく、怪我の予防やパフォーマンスアップにももちろん繋がってきます。

 

そしてスポーツ選手は必ず年齢との戦いをしていかなければなりません。

 

長い期間選手としてハイパフォーマンスを発揮し続けるためには「動作の効率化」ができているかどうかがキーポイントとなってきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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