パフォーマンスアップに必要な「課目」と「課題」の思考

日々の練習・トレーニングをより効率的に取り組むことはパフォーマンスアップにとって当然重要となります。

 

みなさんは練習の質・効率を上げるためにどのような事を考えたり、工夫したりしていますか?

 

方法は色々考えられると思いますが、今回は効率的な学習ついて「課目」と「課題」の思考を認定講師の吉野直人がお伝えさせて頂きます。

 

トレーニングだけでなく、人間の学習には「課目」/「課題」の関係構造が見られます。はじめに「課目」と「課題」についてそれぞれ説明していきます。

 

 

「課目」とは

簡単に言うと、練習メニューです。

 

野球で例えるとノック(守備練習)やフリーバッティング(打撃練習)などのメニューが「課目」にあたります。

 

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-26-21-26-52

 

 

 

「課題」とは

 

「課目」の中の構造因子から導出した、自分に足りない要素であり学習すべきものを言います。

 

フリーバッティングを構造分解すると、

・構える

・タイミングを取る

・球を見る

・スイング動作

などに分けることができます。

 

この中から「スイング動作」を自らの課題として導き出したとします。

その際、構え・タイミングを取る・球を見るなど他の因子の影響で学習効率が低下する場合があります。

その場合には「課題とするスイング動作の意識に特化したフリーバッティング」を新たな「課目」として作ります。

 

導出した「課題」から新たに「課目」が出来上がることを「新・課目化」と言います。

 

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-26-21-27-04

 

 

 

しかし、フリーバッティングという課目内で練習をするには難しいレベルである場合は、分習法として「フリーバッティング」から「素振り」に課目を変更し、その中でスイング動作の課題を意識的に取り組むと良いと思います。

 

フリーバッティングの様な多くの構造因子が含む「課目」においては、一つの構造因子のみを学習するには、非効率的である場合もあります。

全習法に近い練習体系において、その要素が強くなります。

目的に合わせて「課目」自体のレベルも決めるべきだと思います。

 

そして全習法・分習法についてですが、分習法はどこまで細分化していっても「課目」です。

課目内に自らの「課題」を導出した上で、その「課題」にどのように取り組むか これが学習効率において重要となります。

 

現代では、多くの指導者の経験や研究などから様々な練習メニューやトレーニングメニューである「課目」が存在します。

 

しかしその「課目」を生かすも殺すも、実はメニューを実践する者の「課題」の導出と「新・課目化」が鍵を握っています。

 

「課目」の中に存在する「課題」は個々に違うからです。

 

適切な「課題」に取り組むことは、間違いなくパフォーマンスアップのための近道となります。

 

 

本日のまとめ

 

効率的な学習に必要なのは、

 

①「課目」から適切な「課題」を導出すること

効率的に学習をするための「新・課目化」

 

 

以上の2点が重要となります。

 

 

次回は、適切な課目の導出と課目に対して取り組む際のポイントをお伝えしていきたいと思います。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

※参考文献「スポーツ武道のやさしい上達科学」高岡英夫著