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2014年10月22日

JARTA認定スポーツトレーナー義務研修のご報告

スポーツ現場でのトレーナー活動の際、生死にかかわる最悪の状態に遭遇することは絶対にないとは言いきれません。
その最悪の状態に遭遇した時に迅速に適切な対処ができるように、JARTA認定スポーツトレーナーには心肺蘇生法など救急法の習得を義務づけています。
 
少し前の話になりますが、認定スポーツトレーナーを対象に義務研修を開催しましたのでご報告申し上げます。
 

開催日

2014年8月30日(土)

内容

午前:赤十字による救急法基礎講習
午後:認定スポーツトレーナー研修会

  • Case study①、②
  • 現場での対応についてのdiscussion
  • JARTAトレーナーとしての心得等

 
認定スポーツトレーナー研修会では実際の現場での検討課題についてディスカッションしたり、全ての事象に対して関係主義的に考える方法を伝えていただきました。
また選手、チームスタッフへのプレゼン方法についてもお話いただきました。
 

救急法基礎講習

【座学】

  1. 赤十字救急法について
  2. 手当の基本
  3. 一次救命処置(心肺蘇生法、AEDの使用法、気道異物除去)

についてご講義いただきました。
JARTA認定スポーツトレーナー義務研修のご報告1
【実技】

  1. 手当の基本
  2. 一次救命処置(心肺蘇生法、AEDの使用法、気道異物除去)

について実際に行う方法を実技でご講義いただき練習をしました。
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まずは講師の先生のお手本を見せていただきました。
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早速実践練習です。傷病者の方の意識確認をしています。
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胸骨圧迫(心臓マッサージ)の様子です。
 
実際の危機的現場に遭遇したことを想定し受講者各々がリーダーとして指示を出しながら真剣に取り組んでいただけました。
 
 

認定スポーツトレーナー研修会

【Case study①】
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荒川トレーナーによる症例検討1です。
実際のスポーツ現場での検討課題等を出し、認定スポーツトレーナー同士で意見を出し合いました。
 
チーム単位での関わりの難しさや複数トレーナー間での評価の統一等、課題がたくさんあがっておりました。それぞれ違う視点での意見交換の場になり視野が広がったのではないかと思います。
 
【Case study②】
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藤田トレーナーによる症例検討2題目です。
パーソナルで関わりのある選手一症例を出しどのように評価し考えていったのか。
 
体の使い方と症状の関連性の評価はどのように行ったか、またそれを選手にどのように伝えたのか、などを詳しく伝えていただきました。
 
【現場での対応についてのdiscussion】
(実際に選手をどのように診ていくかの考え方など)
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赤山トレーナーによる現場での対応について話していただきました。
「実際に選手をどのように評価しているのか」
訴えや症状のある局所にとらわれず全身を診て評価していく必要性や、身体の事だけではなく全ての事象に対して関係主義的に考えるコツについても話していただきました。
 
 

JARTAトレーナーとしての心得等

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最後にJARTA代表中野によるJARTAトレーナーとしての心得についてお話いただきました。
特にプレゼンについてですが、せっかく良いトレーニング方法やコンディションニング技術をもっていてもプレゼン次第で全く逆の反応を得ることもあります。
 
自分が伝えたい事は要するにどういうことなのか。
 
心を引きつける言葉を常に考え行動し、一言で表現できるようにしておくことが大事ということを伝えていただきました。
 

最後に

スポーツ現場に入った際にはまずAEDの位置確認や、救急車の搬送ルートの確認等、最悪の状況を想定した準備は絶対に必要となってきます。
また不安をできるだけ解消した上で現場にでるためには心肺蘇生法等、救急法の習得も必須となってきます。
 
スポーツ現場で危機的状況に陥った場合、真っ先に頼られるのは近くにいるトレーナーです。そのためトレーナー自身が何とかするんだという覚悟を持っておく必要があります。
 
今後も認定スポーツトレーナーへの義務研修は定期的に開催してまいります。