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2018年03月13日
障害者スポーツも勝負にかける想いは同じ
いつもJARTA公式ブログをご覧いただきありがとうございます。
東京を中心に活動している、認定講師の高塚政徳です。
私は中野代表と共に、パラリンピック種目であるブラインドサッカー日本代表チームに、フィジカルコーチとして関わっています。
先日、東京都理学療法士協会様から依頼をいただき、
「視覚障害アスリートのコンディショニングの実際」
というテーマで講演をさせていただきました。
1.視覚障害スポーツの現状と課題
2.視覚障害スポーツの競技特性
3.視覚障害アスリートに対するコンディショニングの紹介
以上の項目で、前半は座学、後半は実技が中心という流れで進めました。
東京都障害者スポーツ大会事前研修会ということで、受講者の方達はこれから障害者スポーツに、関わっていく方たちが中心。
実技では、アイマスクをしながらのトレーニングも体験していただきました。
今回の講義で私が一番伝えたかったのは、スタッフ側の
“選手に対するリスペクト”です。
もちろん、ブラインドサッカー日本代表チームで取り組んでいること、フィジカルコーチとしての役割の部分も可能な範囲で伝えさせていただきました。
監督・コーチ・トレーナーは、少なからず指導する側⇔される側という関係性が前提としてあります。
障害者スポーツであればそこに、サポートする側⇔される側という関係性も一部加わります。
私は、このチームに関わるまでは、障害者スポーツに関わる機会がなかったため、障害者アスリートに対してどのように関わり、指導していくのかというイメージがしにくい状況でした。
あくまでも一人の“アスリート”としてみている。
実際に関わってみると、自分が想像した以上にチームからの選手への要求は、高度かつ厳しいものでした。
障害者スポーツは、競技、カテゴリー、チームコンセプトによって、スタッフに求められるニーズには幅があります。
リハビリ・レクリエーション目的のものから、世界のトップレベルの競技性が求められるものまで。
ブラインドサッカー日本代表チームは、パラリンピックでのメダル獲得を目標にチームの強化が進められていますので、障害者スポーツの中では最も競技性の高いカテゴリーに入ります。
選手達もそれぞれがその自覚を持って日々努力し、進化している。
選手達は、トップアスリートとして“ここ”に賭けています。
スタッフ側が、その選手達をリスペクトしているからこそ、目標達成に必要となることは難しいことでも、時間がかかっても要求しています。
これは、ピッチの中・外を問わず、パフォーマンスに関係する要素全てに対してです。
選手がどのような想いを持って、競技をしているのか。
最終的には障害の有無に囚われすぎず、選手のことを理解した上での関わりを目指すことが、目の前の選手のためになるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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