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2017年07月09日
選手を次のステージへ導く為に必要な事とは?
集団でのトレーニング指導の際に直面する問題点の一つに、
「選手の能力やモチベーションがバラバラ」
ということが挙げられます。
トレーニングの意図をすぐさま読み取りどんどん上達する選手もいれば、
何をしているのかも分からず、とりあえず隣の選手の真似をしている選手もいます。
中には、トレーニングにまじめに取り組む姿勢が見えないのに、促してみればあっさりできてしまうような選手もいます。
チームに関わるトレーナーとしてどのように対応していけばいいのでしょうか?
関西で活動している認定スポーツトレーナーの森宜裕です。
集団指導におけるトレーニング難易度の設定は、周りのトレーナー仲間と話していてもよく出てくる議題の一つです。
「全員ができるようになるまで丁寧に指導する」
「中間層に合わせるようにしている」
「トップレベルが飽きないように難易度は下げない」
など様々な工夫を聞くことができます。
私がチーム指導において考えている重要な視点は、
選手一人ひとりが成長することです。
身体を上手く操作でき、トレーニングがきちんと出来ることももちろん大切なのですが、
その選手が自分のいるステージから次のステージに進もうとしているのか、ということの方が重要です。
どのステージにいるからいい、ということではないのです。
ここで、私の考える成長の段階付けを記します。
放棄する、邪魔をする
行おうとする、真似する(トレーニングの意図は分からない)
分かる(トレーニングの意図は説明できるが実施できない)
出来る
人に伝える【対個人】
人に伝える【対集団】
今いる段階から、次へ進もうとしているのか。そこをよく観察します。
声をかけるのは、その場でいることを満足している選手です。
具体例としては、
①?咤激励、カウンセリング、一緒に行う
②トレーニングの意図やプレーにどう関連しているかを指導する。
人に伝えようとしている選手とペアを組ませる。
③トレーニングの構造を分解してアシストトレーニングを提示する。
手本を見せてやる気へ火をともす。
④トレーニングの教え方を教える。ペアを組む
⑤全体への共有を促す。
⑥トレーナーの役割の一部を担ってもらう。さらに多くの人数に向けて発信。
というイメージです。
成長しようとしている選手にはあまり多く口出しをしません。
自らチームメイトにトレーニングの意図やコツを質問できる、愚直に鍛錬を継続している、隣同士で教えあう、全体に向けて「ここを意識しよう」と発信できる。
そんな成長にあふれたチームになるように
トレーナーとして出来る働きかけを探し続けています。
JARTA公式HP
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