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2018年09月22日
トレーニング効果を十分に引き出す為に
トレーナーの方でもセラピストの方でも、みなさん様々なセミナーに参加し、知識・技術を身につけて担当するクライアント・患者に指導していると思います。
その指導しているトレーニング、どこまで説明できますか?
今回は、トレーニングを説明することの重要性について話をしたいと思います。
北海道で活動しています、認定スポーツトレーナーの矢口 雅人です。
最初に話をしたように、みなさん様々なセミナーに参加し、知識・技術を身につけてきていると思います。
そして、それを必要に応じてクライアント・患者に指導していると思います。
例えば、このトレーニング
このトレーニングは主にモモ裏の筋肉(ハムストリングス)を鍛えるトレーニングですが、サッカーやバスケット・陸上競技でも指導している方は多いのではないでしょうか。
注意点として
・膝を足より前に出さない
・くるぶし辺りに重心を置く
・骨盤を前傾させる
・背中は力まない
など、様々あります。
ここで、考えてみてください。
・なぜ、膝を足より前に出してはいけないのか?
・なぜ、くるぶし辺りに重心を置くのか?
・競技中、つま先立ちの時はどうすれば良いか?
・このトレーニングをすることでどのようにパフォーマンスがアップするのか?
・そもそも、なぜハムストリングスを鍛えるか?
他にもたくさんあると思いますが、このような質問がきたときに皆さんすべて答えられますか?
特にセラピスト−患者の関係ですと、セラピストが「こうして下さい」と指導すれば、患者は何も疑わず言われた通りに行うことが多いと思います。
しかし、セラピストがこれらのことを考えた上で指導していないと、もしかするとそのトレーニングを行うことでパフォーマンスが下がってしまう可能性があります。
JARTAではこれを「マイナスの学習」と定義しています。
ひとつの例として、
サッカーにおいて、フィジカルを鍛えたいという選手
身体を大きくするために筋トレをどんどんしたとします。
結果として、身体全体が大きくなり体重も増え、当たり負けない身体ができました。しかし、体重が増えたことで足が遅くなってしまった。
果たして、これはパフォーマンスがアップしたというでしょうか。
選手はパフォーマンスアップを求めています。
「痛みをとりたい!」や「筋力をアップさせたい!」といった「〇〇したい!」はパフォーマンスアップのためのひとつの要素でしかありません。
トレーナーは選手の期待に応える「義務」があります。
そして、選手のパフォーマンスをアップさせるために、そのトレーニングを説明する「責任」があります。選手が納得できていないトレーニングは、確実に効果が減少してしまうからです。
そのトレーニングについてしっかりと説明できない、納得させることができない、ということは選手のためになるでしょうか。
このトレーニングを行うことで、
・何が良いのか?
・競技にどのように活かせるのか?
・この運動を行うデメリットは?(もちろん、改善策が提示できる)
など、トレーニングの目的をしっかりと理解した上で、指導できて初めて選手のパフォーマンスアップという要望に応えられるのではないでしょうか。
選手のパフォーマンスアップのために、トレーニングの「なぜ」を追求して見ませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
JARTA公式HP
https://jarta.jp