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2017年07月20日

デフサッカー選手との関わり〜デフリンピック開催中〜

「デフサッカー」を知っていますか?
デフサッカーとは、聴覚障害のある方達のサッカーです。
(一般のサッカーと違い、主審・副審共にフラッグを持ち審判を行います。)

 
では、デフ選手と関わる際はどのようにコミュニケーションを取るかご存知でしょうか?

ご存知だと思いますが、「手話」を主体としてコミュニケーションをとります。
 
 
北海道で活動している認定スポーツトレーナーの渡部晃大です。
 

2年前より関わらせていただいているデフサッカー日本代表 中島正行選手のサポートを報告させていただきます。
 
私自身、幼少期の頃から手話を身につけていたのでコミュニケーションが可能であったため、スムーズにコミュニケーションを取る事ができました。
 
しかし、介入当初は身体操作やパフォーマンスアップについての説明をさせていただきましたが、私の説明が上手く伝わっていなかったため、すぐに身体での理解を得られないこともありました。
 
 

「手話ができる」という要素だけではダメだったのです。

 
試行錯誤した中で、以下の事を意識する事で変化がありました。

・シンプルに伝える。

(健常者だと、声に出して補足事項を説明できるがデフ選手ではそれができず、消費時間が大きい)

・口の動きや手話だけではなく、文にして説明する。

(復習・本人とのディスカッションが可能となる)

・普段の施術よりも時間と思考の準備をする。

(手話で会話するため施術と手話による説明の繰り返しになる)

 
 
現在では、中島選手から
手話ができ、しっかりと必要な情報を伝えてくれるトレーナーがいるとデフアスリートにとって大きな支えになる。と信頼を寄せて頂いています。
 
 
手話ができる事はもちろん重要ですが、その能力に何か工夫をする事がとても大事です。トレーナー・理学療法士の資格に加え、手話が出来る事で幅広く選手と関わる事が出来るようになりました。
 
どちらかの要素のみでは今回のように上手く関わる事が出来ないでしょう。
 
要素を関係的に結びつけていく事が活動していく際に重要になってくる時代が訪れるでしょう。
 

 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
《追記》
昨日より開催されているデフリンピック、サッカー競技ですが、予選リーグ初戦をウクライナと2対1で勝利し、次戦は21日対アルゼンチン戦となっております。
初戦中島選手は先発出場し次戦の活躍も期待が広がります。
是非日本チームへの応援よろしくお願いいたします。
以下関連サイト

サッカー 予選リーグ


 






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