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2018年08月12日
とにかくアイシングだ!?からの卒業!!!
こんなに暑い日が続くと頭から冷たい水を浴びたり
キンキンに冷えたアイスやかき氷を食べたくなりそうですが。
本日はスポーツ現場における”アイス”の話。
香川県を中心に活動しております、赤山僚輔です。
本当は発生しない方が良いのですが、スポーツ現場では
どうしても発生してしまう怪我があり応急処置として
RICE処置の重要性は改めて言うまでもないかと思います。
今回は急性期対応のアイシングではなく
いつまでも炎症や局所の浮腫が持続している事例に対して
どのような対応が選択肢としてあるのかをお伝えしたいと思います。
スラムダンクのゴリのセリフ
『いいからテーピングだ!!』
ではないですが
患部に炎症所見が残る状況で、”とにかくアイシング”は危険です。
組織の損傷がある場合、患部へのアイシングやアイスマッサージなどは
もちろんある一定の効果があります。
しかし亜急性期以降、ほとんど場合炎症が残存する原因には患部以外も含まれます。
・患部の筋活動量の低下による血流量の低下(日常生活での筋ポンプ作用低下)
・患部関節の可動性の低下
・上記からくる患部周囲の皮膚伸張性低下とそれに伴うリンパ還流量低下
・全身活動量低下による全身循環不良(リンパ・血流・呼吸)
・疼痛持続による交感神経優位な状態(交感神経優位による浅呼吸)
・上記問題による胸郭ユニットの機能性低下
・患部周囲を通過する経絡の流れの低下から同経絡の他部位への悪影響
etc
細かくあげると他にもたくさんありますが、簡単に言うと患部以外の問題で炎症を慢性化させていることが実は多くあるのです。
捻挫して1ヶ月も腫れが引かない、なんていう場合は最たる例です。
実は慢性障害でただ練習後に何も考えずに患部をアイシングしているのも同じようなことが言えます。
患部をアイシングすると患部の皮膚は硬くなりやすく、痛みがある部位への意識も濃くなるために痛みが悪循環にもなりやすいです。
まずは患部へのメカニカルストレスを減らし、炎症の慢性化に対しても局所と全身を細かく要素を分解し”統合化した”アプローチすることが重要なのです。
これはJARTAトレーニング理論としてもお伝えしている
『統合化トレーニング理論』
と思考プロセスは同様です。
炎症の原因や全身循環に対してどのような要素が重なり合い、実際目の前の選手の症状の要因となっているかをぶつ切りではなく全ての要素を統合化していく思考こそが最短の復帰へ向けて重要なプロセスとなります。
これまで医療現場でもスポーツ現場でもアイシングだけでの対応より、アイシングと全身循環に対するアプローチを併用した事例の方が圧倒的に復帰までの期間が早くなっています。
循環不良にはマルチな要素がある為にこれをしたらこうなるといった明確なエビデンスや指標がないのが難しいところですが、こういった思考やアプローチを習得すると下肢のだるさや冷えなどに対しても対処可能となります。
今秋、こういった循環に対する評価・アプローチに合わせて下肢のメカニカルストレスをJARTAコンセプトの応用で解決することができるオリジナルセミナーをアップデートしてお届けいたします。
少しでも早く症状の改善や復帰を目指す選手の為に、是非ともこういった視点をプラスした状態で現場で選手へのサポートをしていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
詳しくは下記よりご覧ください。
https://jarta.jp/j-seminar/candd/