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2018年08月29日

【繰り返しの捻挫から選手を救え!!!】

多くのスポーツ現場で出現する捻挫。
 
軽視されがちだが、大きな怪我の要因となる場合も多く
 
決して軽い怪我ではない。
 
そもそも怪我の重軽傷は一般的に
 
復帰までの期間等で重症or軽傷と言われるが
 
捻挫後1週間で復帰しても
 
その後10年間悩まされる後遺症が残っているのであれば
 
それは”重症”だ。

 
私はこれまでバスケットボールやバレーボール、サッカーなど
 
スポーツの中でも捻挫に多く遭遇する現場で活動をしてきた。
 
四国は香川県で活動しています、JARTA統括部長の赤山僚輔です。
 
 
 
 
捻挫が繰り返される要因は多岐に渡るが
 
大別すると以下の二つの側面に集約される。
 
①痛みは寛解しても患部機能が特にアライメントの側面で解決していない
②腓骨筋トレーニングやバランスエクササイズがアライメント不良のまま継続されているのでマイナスの学習となっている。
 
 
まずは①から説明していきたい
 
 
そもそも痛みと機能不全は相関しない。
(もちろんある程度は相関しますが、絶対ではないという意味です)
 
痛みが改善したから患部機能が改善したと判断するのは危険だ。
 
局所の詳細な評価が実施できない場合、本人の痛みに評価の視点を委ねるしかなくスポーツ現場では早期復帰を指導者が目指す観点からも軽視されてきたのであろう。(痛みが引けば“プレイ”はすぐできるから)
 
 
だからこそ今回は声を大にして言いたい。
 
『捻挫後、痛みがとれても痛みが治った(寛解した)だけで捻挫は治っていない!!!』
 
捻挫とはⅠ度Ⅱ度Ⅲ度と重症度分類はあり、靭帯の損傷具合は現在ではエコーで検査も可能で距骨の傾きを検査するレントゲン検査やもちろんMRIもある。

 
そして病院診察の検査だけでなく現場のトレーナーやリハビリの際に患部の機能評価ができれば、捻挫後の二次的な距骨の可動性低下、踵骨の傾き(距骨下関節の評価含む)、遠位脛腓関節の硬さや腎経、胆経の問題など包括的な問題含めてピックアップすることが可能となる。
 
特に上記の機能評価は疼痛寛解後も残存する例が少なくない。
 
残念ながら完全に機能障害を解決してからの復帰がなされていないのが今のスポーツ医療・現場の現状だと思う。
(そうでないことを願いたいが)
 
 
 
そして大事なもう一つの側面として、①の側面を残したままで実施されるリハビリでの腓骨筋トレーニングやバランスエクササイズだ。
 

 
JARTAでは局所機能だけをみて機能が向上していても、パフォーマンス全体を考えた時にパフォーマンスが低下している状況やその学習様式に対して”マイナスの学習”と呼んでいる。
 
ここでは、腓骨筋の筋力トレーニングを積極的に実施して結果的に関節の不安定性が増強したり捻挫を繰り返すような事態。
 
または踵骨の傾きが改善されていない状況でその傾きを学習するような形になるバランスエクササイズが”マイナスの学習”になる。
 
 
悪気はなくてもルーティーンのように指導しているトレーニングやエクササイズが選手の捻挫を助長させているかもしれない。
 
少なくとも、そういった観点を持つ必要性があると痛みが改善されても捻挫を繰り返す選手の残存した機能不全から痛感している。
 
そしてそういった局所の詳細な評価や改善方法は現在多くの治療方法や手技の進化によりJARTAセミナー以外でも習得可能だ。
そこで今回は、JARTAスポーツ障害・循環セミナーで関係主義的な思考やマイナスの学習を理解・整理して繰り返しの捻挫に対してどのような思考や視点を準備していくかをお伝えします。
 
https://jarta.jp/j-seminar/candd/
 
大阪では10月20,21日・11月10,11日
東京は11月3,4日・12月1,2日
上記日程となっております。
 
多くの皆様とこのような事案に対して建設的なディスカッションができることを楽しみにしております。
 
 
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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https://jarta.jp