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2018年11月28日

【サッカーにおける加速機能の最大化】

サッカーに限らずスピード、アジリティ能力の向上はさまざまな競技で必要になってきます。
ただし、それぞれの競技においてスピード、アジリティ能力がどのような局面、タイミングで発揮されるのかという点を押さえた上でなければなりません。
 
例えば陸上短距離とサッカーのスピード、アジリティ能力は一緒なのか?
共通項はランニング動作ということから非常に多いのは当然です。
しかしサッカーの動作、局面を考える際に相違点が多くあるということもまた当然の事実です。

【競技構造を考える】

 
競技パフォーマンスの向上を考える際に欠かせないのがその競技の構造がどのようなものなのか。
 
サッカーでいうと
・戦術
・技術
・フィジカル
・メンタル
といった要素が相互関係で影響し、パフォーマンスが発揮されます。
 

昨今のサッカーではペップ・グアルディオラやジョゼ・モウリーニョなど革新的指導者や戦術的ピリオダイゼーション、試合におけるスタッツ、データの見える化により戦術面は大きく進歩し、戦術面に伴なった身体操作、能力が選手には要求されます。
 
これらはチームのオーガナイズや個々のポジション、戦術によっても求められるフィジカル的要素や技術も変わるということになります。
 

【競技構造の中の共通項を見つける】

前述した戦術やポジションの特異性があるのは前提としたうえでサッカーに欠かせないスキルが「走る」ということです。
これは当たり前ですがどのようなポジション、戦術でも当てはまります。
しかし上述した「走る動作」はサッカーの特異性を考慮したものでなければいけません。
 
そこには加速/減速/切り返し、加速→減速、加速→切り返し...etc
この「走る」の多くが直線的な走行ではなく、
 
「方向を変えられる走り方」が求められることが圧倒的に多いです。
 

【加速に必要な要素】

 
サッカーに限らず基本的な走る動作での加速メカニクスでは体幹前傾、股関節、膝関節、足関節の伸展位(トリプルエクステンション)が加速させるために必要な要素となります。
 

 
加速する際にはまず重心が下がり進行方向に身体が移動し、このタイミングで適切な方向へ十分な力を発揮する必要があります。
 
この加速メカニクスをサッカーで考えた際、加速や減速、切り返しのような「方向を変えられる走り方」についても体の傾き、トリプルエクステンションが発揮できる状態は非常に有効となってきます。
しかしサッカーではこの前後の場面(加速する直前の姿勢や動き)がどのようにリンクするかがとても重要になってきます。
いかに素早く効率的に加速させることのできる状態に持っていけるか、加速した直後に方向を変えられるのか。
 
そのキーポイントになってくるのが「上半身の操作」です。
 

【上半身操作による動きの誘導】

 
上半身で動きの誘導を起こすことにより体の傾きや方向を変える準備が整い、下半身が連動して効率よく動き出すことが可能となります。

実際ヨーロッパのトップ選手の動きを見ると上半身の操作能力、上半身→下半身の連動性が非常にスムーズです。
 
これら上半身の身体操作、腕の振りを脚まで繋げるには、いくつかの条件を満たし、それを土台にした腕振りのパターンを習得しなければなりません。
 
腕振りのパターンは主に
 
・縦振り
・横振り
・スパイラル
・バックスパイラル
 
もちろんこれらが単独的に出るわけではなく、複合的に混ざり合いながらパフォーマンスが発揮されますが、パターン化することにより選手の課題である動きを抽出しやすくなります。
 
このような上半身操作による腕振りのパターン、上半身〜下半身への連動性を高めるなど
サッカーの動きに特化した実践型セミナーをこの度開催致します。
 
トレーナーだけでなく選手や指導者の方の参加も可能となっております。
 
開催日:2019年1月20日(日)10:00~16:00
開催場所:大阪府内で調整中
申し込み、詳細に関してはホームページをご参照ください。
https://jarta.jp/j-seminar/soccer/
 
 

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