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2014年09月16日
障害予防をどう考えるか
先日からプロサッカー選手で、現在奈良クラブ(関西1部リーグ)でプレー中の甲斐敬介選手のコンディショニングとトレーニング指導を開始しました。
ユースからプロ転向後ケガに悩まされることが多くありました。
そのため再受傷の予防をしつつパフォーマンスアップをさせることを目的にトレーニングに励んでいて、伸びしろがたくさんあります。
甲斐選手とは、どうやって再受傷を予防しながらパフォーマンスアップにつなげるのかという思考の擦り合わせを逐一行いながらトレーニングをしています。
障害予防の考え方について
JARTAのセミナーやブログでは再三お伝えしていますが、ケガの予防のためには目的部位だけをフォーカスするのではなく、目的部位と全身との関係性を考える必要があります。
サッカーというスポーツ競技では、無限の動きの要素が組み合わさって存在します。
- 相手とのコンタクト(ぶつかり合い)
- 後方のボールを見ながら前方へダッシュ
- 瞬時の切返し
- ドリブルしながらのパス、シュート
- ディフェンスの際、相手の動きに合わせてついていく
上記のように挙げだしたらきりがありません。
こういった動作の中で、体の一部分が硬く固まることで、他の身体部位にストレスが集中することがあります。
例えば、瞬時の切返しの時に上半身が固まり上手く回旋が入らないことにより、膝関節で全ての回旋ストレスを受けてしまうような状態です。
ストレスを受けた部位(痛みが出ている部位など)を鍛えているだけでは、動きの中でのストレスに対応することは難しいです。
こういった理由で局所と全身との関係性のあるトレーニングが必要だということを説明しました。
全身とのつながりを意識したトレーニングはこれまであまり行ってきたことがないようで、すごく新鮮に受け止め実施してくれました。
今後は少しずつトレーニングの内容についてもご紹介できればと思います。
JARTAのセミナーでは、こういった障害予防の考え方やトレーニングについて詳しくお伝えしております。
甲斐選手の今後の活躍にご期待下さい。
JARTAトレーナー 山岡