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2020年03月29日

今すぐできるパフォーマンスアップ 〜障害予防とパフォーマンスアップの関係〜

 

文:矢口雅人

みなさん障害予防と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。 そして、パフォーマンスアップと聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

きっと、 障害予防と聞くとストレッチ。 パフォーマンスアップはトレーニング。

という人が多いのではないでしょうか。

 

障害予防

慢性障害の場合、受傷部位の筋力低下や柔軟性低下の問題もありますが、受傷部位周囲の関節などの機能低下による代償として(かばって)受傷する場合が多いといわれています。

怪我をしないためには、受傷部位の機能改善はもちろん、受傷部位以外の機能改善も同時におこなっていく必要がある。

つまり全身の機能改善が必要になります。

 

パフォーマンスアップ

どのスポーツにおいても、ある一部位だけの運動はほとんどなく、全身を使った動きがほとんどです。

そのため、一部分の機能向上ではパフォーマンスアップには限界があり、全体のバランスを考えた時に偏りがでてしまい、一部分への負荷がかかりすぎてしまう。

同じエネルギーを出すにも、一部分での出力よりもより多くの部位で出力した方が各部位の負担が軽減される。軽減されるということは、省エネにもつながり長持ちする。

つまり、パフォーマンスアップさせたい動きに対して、部分的なトレーニングだけではなく、全身をうまく使えるようなトレーニングが必要となり全身の機能向上へと繋がります。

いかがでしょうか。 障害予防とパフォーマンスアップの関係性が見えてきたでしょうか。
 
そうです。
障害予防 = パフォーマンスアップ
です。
もちろん、スポーツ選手と高齢者では求める障害予防のレベルもパフォーマンスアップのレベルも違いますが、根底にあるものは同じです。
そこでみなさん、ストレッチを十分にできていますか?
トレーニングをしっかり行なっている人はほとんどだと思いますが、ストレッチをないがしろにしていませんか?
ストレッチをウォーミングアップやクールダウン程度にしか考えていませんか?
しかし! ここにみなさんの伸び代があります!!
 

他の選手と差をつける

部活にしてもクラブチームにしても全体での練習時間はみんな同じであり、場所などにも制限があります。
単に時間という量ではみんな同じように成長します。
だとすると、みんなと同じ量をこなしているだけでは、他の選手と差をつけることはできません。
では、どうするか。
 
ストレッチです。
ウォーミングアップやクールダウンとしての目的はもちろん、今よりももっと使いやすい身体へ変えることです。
「もっと股関節を柔らかくしたい」とか「肩まわりが硬い」など、みなさんも少なからず自分の身体に対する改善点があると思います。
先述したとおり、
障害予防 = パフォーマンスアップです。
 
単純に関節の動く範囲が拡がるだけでも、今まで届かなかった範囲まで動かすことが可能になります。
身体が変われば、今までできなかったテクニック(スキル)ができる可能性があるかもしれません。
もちろん、怪我をしない選手にもなり、怪我をしない選手というだけでもチームからするととても貴重な選手になることができます。
そして、ストレッチに関しては家でもどこでも場所を選ばずできます。 自分の好きな時間に好きなだけ行うことができるのです。
ここに、他の選手と差をつけることができるところがあると思いませんか。
 
たかが、ストレッチ
されど、ストレッチ
 
みなさん、『今』がパフォーマンスアップするチャンスです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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