原因の原因をつきとめろ

「ちょっと身体見てもらえますか?」

 

 

選手は身体に痛みや不調があると、スポーツトレーナー(以下トレーナー)に相談を持ちかけます。

 

 

この時トレーナーは痛みや不調の原因を改善することが要求されますが、

 

 

ついつい局所的な原因だけに捉われてしまうことが多くあります。

 

 

関東で活動する認定スポーツトレーナーの岡元祐樹です。

 

 

今回は局所的な評価だけではなく、

 

 

『広い視野で選手の状態を考える必要性』を、具体例も交えてお伝えしていきます。

 

 

 

 

【○○の痛みには△△】

 

 

局所的な原因に捉われてしまう。

 

 

例えば、膝が痛いのであれば

 

 

「膝周辺の筋力や関節可動域に問題があるのでは?」

 

 

という考え方です。

 

 

このような考え方はシンプルですし、教科書的な知識やエビデンスに沿ったトレーニングで対応可能なものもあります。

 

 

 

 

「○○の痛みには△△」という答えが出しやすい考え方でもあります。

 

 

しかしそう上手くはいかないのが現場です。

 

 

局所的に見て問題はないのに何故か痛みが続いてしまう。

 

 

さらに視野を拡げて股関節や足関節や脊柱も評価しているのに改善が得られない。

 

 

そんな時はフィジカル面だけでなく、もっと違う視点から見た『原因の原因』があるのではないでしょうか?

 

 

 

 

【グラウンドとは違う顔】

 

 

筆者がサポートする高校サッカーの選手について具体例を挙げます。

 

 

接触プレーで膝を痛めた選手なのですが、病院で診察を受けても機能的な損傷はなく、特に治療を必要としませんでした。

 

 

練習には参加していましたが、数か月経っても中々痛みが治りきらないと相談されました。

 

 

受傷の初期段階でも関わっていたので

 

 

「もっと原因の原因まで探るべきだった・・・」

 

 

と心の中で後悔しながら、選手の話を聞きました。

 

 

最初は膝の話から始まりますが、次第に生活面のことに話が及んでいきます。

 

 

すると会話の中で「クラスがつまらないんです」という言葉が出てきました。

 

 

学年が上がりクラス替えが行われた結果、話の合うクラスメイトがいなくなってしまったそうです。

 

 

選手の1日を考えると、グラウンドでサッカーをする時間よりクラスで過ごす時間の方が遥かに長いです。

 

 

選手はグラウンドとは違う顔を持っています。

 

 

その学校生活で精神的なストレスを感じ、交感神経が優位になっているとしたらどうでしょうか?

 

 

生理学的に考えても疼痛を感じやすくなり、痛みが改善しにくくなる可能性が高いです。

 

 

 

 

【教科書的ではなくオンリーワンのサポートを】

 

 

この選手の例は結論までが少し極端かとも思います。

 

 

さらに他の改善すべき原因があるのも事実です。

 

 

しかし局所的な評価から出発し、

 

 

全身との関連性を含めた評価を経て、

 

 

さらに選手の生活状況も含めた評価を行う。

 

 

そのことはその選手にとって非常に有意義な事ではないでしょうか?

 

 

一般的に言われている教科書的な言葉ではなく、その選手独自に適応するサポートになるからです。

 

 

そのようなサポートができるトレーナーが、その選手にとって『オンリーワンのトレーナー』になることができます。

 

 

「そこまで考えなくても」

 

 

と思われるようなところまで原因の原因を探る。

 

 

その必要性が少しでも感じて頂けたら幸いです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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