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2017年05月05日
熱き砂上の戦い
先日プロビーチバレーボール選手である庄司憲右選手・浦田景子選手のコンディショニング・トレーニングサポートを行ってきたのでご報告させて頂きます。
JARTA認定スポーツトレーナーの萩潤也・高橋佑侍です。
「庄司憲右選手」
2013年日本代表に選出されており、現在プロとして湘南ベルマーレに所属しています。
既にサポートしている浦田景子選手やJARTA Sales Managerである生山さんからJARTAのことを知り、今回サポートさせて頂くこととなりました。
昨シーズン中に右肩を負傷し、現在症状の改善は見られるが不安定なポジションでボールを打つときなどに痛みが出やすく、右肩の過緊張が自覚的にもあり直したいとの希望でした。
また、浦田景子選手の立甲動画を見たことがありこれができたら肩も良くなるのではと思ったとのことです。
当日の介入は下記の通りです。
- ・動作分析(当日の練習見学中と事前に分析していた試合映像と絡めて)
- ・一次姿勢、局所(肩関節)と連動に関わる全身状態の評価
- ・徒手コンディショニング
- ・プレウォーミングアップ・T-レフストレッチ
- ・センタリングトレーニング(立甲)
怪我をする以前はセルフコンディショニングの習慣もあまりなかったと聞きました。
そこで肩へストレスがかかってしまった全身的なプロセスを説明し、練習前の「プレウォーミングアップ」練習合間の「アロース」による身体環境のリセット・刺激を行うことで、症状改善だけでなくパフォーマンスアップにおける今後の伸びしろがあることをお伝えしました。
選手は痛みを抱えていても様々な理由で試合に出なければならないこともあります。
常にトレーナーが関われる訳ではない状況もあるため、選手自身が日頃から身体を良い状態に保つことができる方向へ導いていくことが重要であると感じました。
「浦田景子選手」
第4回アジアビーチゲームズにてビーチバレー日本代表として出場。
さらにこの大会の全競技を含めた日本選手団を代表して「旗手」も努めました。
浦田選手は以前、代表の中野、東海トレーナー高島の指導を受けた経験があります。
大きな目的としては、
「怪我をしない身体作りがしたい」との事。
介入時の要望としては、
- ・数ヶ月前に痛めた足首の違和感をどうにかしたい
- ・股関節が硬い感じがするのですが・・・
- ・両手を挙げた状態(バレーのスパイク動作のような状態)でのトレーニングがやりづらい
などの訴えがありました。
当日は練習見学をさせて頂いた後にサポートとした為、動きの分析をしつつ、要望に対しての評価と照らし合わせながらコンディショニング、トレーニングを構築していきました。
介入内容は下記の通りです。
- ・下腿に対してのセルフコンディショニング
- ・股関節周囲のコンディショニング、トレーニング
- ・胸部に対してのストレッチ
- ・自身の状態を把握するための基準や指標の手段の提案
サポートするなかで意識した事は、これはこのようなプレーに繋がる。
こんな日常生活していませんか?
など、選手がコンディショニングやトレーニングを具体的に何にどのように関係してくるのかをイメージしやすいように言葉を選んでいきました。
その中で、選手からの質問事項として、テーピングのタイミングについて(ホワイトが良いのか伸縮性があるものが良いのか)実際に試合中、知り合いの選手に足首のテーピングを巻いてもらった時、プレーがしにくくなってしまったと言われおりました。
またアイシング、温熱のタイミングや判断についてなど質問がありました。
この時、私が感じたことは、介入要望以外にも、どんどん質問がくる。
この人ならこんな疑問も聞いてみたい。
と思えるような信頼関係を今後も継続していきたい感じました。
その為には、やはり「準備」
知識・技術のみならず、人間性や立ち振る舞い、マインドなど。
まだまだやれる事があると感じました。
選手の感想として、
「今日やった事を毎日続けて、普段の生活も気をつけます!」
との連絡を頂きました。
「終わりに」
今回サポートを通してビーチバレーという競技の特性や新しい思考が持てたことに感謝すると同時に、今後も選手が最高のハイパフォーマンスが実現できるようにサポートを行なっていきたいと思います。
5月から国内でのツアーが始まります。皆さんも是非庄司憲右選手・浦田景子選手が活躍する熱いビーチバレーの試合観戦をしてみて下さい!
最後までお読み頂きありがとうございました。
http://jarta.jp/