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2016年08月06日
スポーツ選手の弱点は足趾!?足趾運動の具体的な効果と評価方法とは?
私たちは1日の内にどれくらい足趾を使うでしょうか? 我々現代人は確実に足趾機能が低下しています。 弱点になりやすい足趾。スポーツ選手においても同様です。
今回は足趾機能と評価(動画)についてお伝えします。 JARTA認定講師の吉田です。
(ヒューマンアナトミーアトラス visible bodyより引用)
<スポーツ選手の足趾機能が低下した2つの理由>
足趾を使わない現代生活。
2つの理由があります。
「歩く機会が減ったこと」と「歩く環境が整ったこと」が影響しています。
歩く機会を奪う移動手段
- エスカレーター
- エレベーター
- 自転車
- 車
などがあります。
便利になった反面、人間の体を使う場面は減りました。
歩く歩数が減ればその分だけ足や足趾を使わなくなります。
また環境因子も影響します。
歩く環境が必要以上に整ってしまったのです。
- 坂道がない(階段やエスカレーターの完備)
- 凸凹不整地がない
- スポーツ環境の整備(芝など)
- シューズが高機能
- 裸足になる機会が少ない
環境が良くなれば人間の体はその状態に適応します。
環境が良くなればなるほど足は退化します。
あるデータではジュニア世代のスポーツ選手の6-7割が足の機能低下を起こしていると言われていま す。
現代人の足趾の機能低下は深刻です。
これはスポーツ選手においても同様。
だからこそ介入する余地があるのです。
<動かない足趾がもたらすスポーツへの影響>
すでにある足趾の研究データとして
- 動きの前後制動に影響する
- 俊敏性、瞬発性、ジャンプ力に影響を与える
と言われています。
つまりスポーツ動作においては ストップや切り返し場面、バランス能力を必要とする際に足趾の機能が重要になります。
また足裏にはたくさんの感覚入力装置があります。
特に母趾には感覚入力のメカノレセプターがあり、立位バランスにも大きな影響を与えます。
外反母趾や母趾の変形があると立位が崩れ、スポーツ動作も崩れて怪我をします。
最近では浮き指のように足先が浮いている人もいます。
接地面積が減れば当然バランスも悪くなります。
つまり足趾が機能しないと、物理的にも感覚入力的にも不利。
動作が不安定になり余計な緊張からその他の関節への負担を増やします。
また足の指周りにはたくさんの血管と神経、東洋医学では経絡があります。
足指が動かない、力が出ないということは第2の心臓と呼ばれる足への血流が滞ることにもなります。
<足趾機能評価と機能不全の問題となる3つのポイント>
では実際に足趾をどのように評価すれば良いのでしょうか?
足趾には小さくて細い筋肉が3次元に組み合わさっています。
今回は難しく考えずに足趾を大まかに捉える評価をお伝えします。
動画→
確認してほしい足趾の動き ・屈曲、伸展 ・内転、外転
単純に足趾を動かしてみましょう。
動きに制限のある指や明らかに指が動かない人もいると思います。
特に足関節底屈位にした状態で足趾が完全に屈曲・伸展するかチェックします。
(内在筋の評価にもなります)
重要なのは機能不全を見分けられるかどうかです。
機能不全の問題となる3つのポイントは
- 他動での動きで制限がある
- 自動と他動での差が大きい(ラグがある)
- MMT5の抵抗に耐えられない
<まとめ>
足趾へのアプローチによってスポーツ動作に影響を改善することもできます。
JART Aでは従来の固定する足関節のテーピングだけではなく足趾に対するテーピングも行います。
感覚入力により足趾へのテーピングだけで動きが変化します。
JARTAテーピングの空席は残りわずかとなりました。
足だけでなく足趾のテーピングからも変化を与えられるようになりましょう。
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