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2018年12月22日
JARTAが「手本力」を重要視する理由
JARTAの考え方のひとつとして「手本力」があります。
JARTA認定スポーツトレーナーコースでは考え方や知識・技術だけでなく、この「手本力」もトレーナーの能力として重要視しています。
この「手本力」は、JARTAが他のトレーナー団体と大きく違うところのひとつではないでしょうか。
では、なぜJARTAはこの「手本力」を重要視するのでしょうか。
北海道で活動しています認定スポーツトレーナーの矢口雅人です。
選手にトレーニングを指導するとき、選手にそのトレーニングの手本を見せられるようにしておく。
これが、「手本力」です。
JARTAが「手本力」を重要視する理由として、私は大きく3つあると思います。
・説得力を持たせる
・選手に目標を提示できる
・良好な関係性を築くことができる
今回は、これらについてひとつずつ解説していきたいと思います。
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説得力を持たせる
太った人に「痩せた方がいいよ」と言われて、納得する人はどれだけいるでしょうか。
「痩せた方がいいのはわかってます。ただ、あなたには言われたくない。」と思う方がほとんどだと思います。
どれだけ正論を言っていても、話す人によって説得力がなくなってしまうのです。
トレーニングについても同様のことがいえます。
どれだけ良いトレーニングを提供したとしても、選手が納得・理解して行わなければ、より良い効果は得られません。
そのためにも、提供するトレーニングに関しては選手にすごいと思わせるぐらいの「手本」を見せることで、選手が納得し、トレーニングへのモチベーションにつながるのではないでしょうか。
選手に目標を提示できる
JARTAで学ぶトレーニングは、「◯回できれば良い」とか「こうなれば良い」といったゴールはありません。
しかし、ある程度の目標がなければ、選手はどこまでできれば良いのかがわかりません。どんなトレーニングに関しても、目標がなければモチベーションは上がりません。
目標を設定する時、選手は口頭で説明されるより、どのような動きなのか実際に見た方がイメージがしやすいと思います。
そして、その時に見てもらう「手本」を選手は目標にします。
その「手本」のレベルが低ければ、選手の目標レベルも下がってしまいます。
これでは、トレーナーが望む選手のパフォーマンスアップは望めません。
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良好な関係性を築くことができる
これは、上のふたつにも関係することですが、選手に対してしっかりとした「手本」を見せることで、選手もトレーナーをリスペクトすることができます。
そのトレーニングだけでなく、今後提供するトレーニングに関しても「このトレーナーが言うなら、、、」と思ってくれるのではないでしょうか。
トレーナーであれば、選手のパフォーマンスを高めたいと誰もが思っていると思います。
先にも話したように、どれだけ良いトレーニングを提供したとしても、選手自身がそのトレーニングに対するモチベーションが上がらなければ、より良い効果はでませんし、パフォーマンスアップにつながりません。
そのためにも、選手に見せられるような「手本力」を持つこともトレーナーとして大事な能力ではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
JARTA公式HP
https://jarta.jp