ナンバ歩きから股関節の極意を習得せよ

JARTA認定講師の鳴海裕平です。

以前大腰筋や股関節の抜きに内容についての記事を投稿させて頂きました。

 

前回は股関節を抜く動きを獲得するためにナンバ歩きが良いということをお話しました。

では具体的にはどうしたら良いのかを、今回お話させていただきます。

軸足における股関節の内旋・伸展+体重移動

 

ナンバ歩きは踏み出す側を意識するよりも、

”体重のかかかっている軸足がポイントになります。

体重がかかっている軸足に内旋運動が付随することで、

股関節の構造上、下肢は伸展方向の運動ベクトルが生じるため、

自然と前方への推進力が生まれます

うまくできない場合には軸足側の上肢を内旋させると良いでしょう。(下記写真)

スクリーンショット 2017-01-20 18.53.34

これに落下に伴う体重移動を合わせるのがコツです。

すでに前方への推進力が生まれているので、この体重移動を掛け合わせると

母指球に力を込めず、すばやく前方へ進むことができます(下記写真)

スクリーンショット 2017-01-20 18.54.08

慣れてくれば上肢を内旋させるアシストをなくして、

軸足側の股関節の内旋運動+体重移動で歩いてみましょう。

スクリーンショット 2017-01-20 18.55.04
(写真3 赤線:軸  黄矢印:運動方向)

 

上肢のアシストがなくなれば軸足の切り替えがスムーズになり、歩行らしくなります。

体重移動に合わせて股関節の伸展の動きを入れても良いでしょう。

スクリーンショット 2017-01-20 18.55.04

 

ナンバ歩きで一番習得に失敗するのは

“振り出す側の手足が一緒に出る。”という事だけに着目するためです。

すると振り出す手足に意識が行ってしまい、かえってうまくいきません。

 

むしろ軸足の動きに合わせて、

反対側の足は前方へ推進する動きに合わせて ”振られて自然と前に出てくる”という形です。

手も同様に”振られて出る”という動きになります。

 

つまり“軸足における股関節の内旋・伸展+体重移動 ”が重要になるわけです。

 

股関節の抜きにつなげる

 

軸足における股関節の内旋・伸展の動きを学習したら、

今度は股関節を脱力させることをマスターしましょう。

 

そもそも股関節の感覚がわからない(股関節の中心を捉えられない)という方は

T-レフストレッチをオススメします。

(例)大腰筋セルフT-レフストレッチ

 

T-レフストレッチはJARTAベーシックセミナーで学ぶことができますので

そちらを参照ください。

 

 

話を戻します。股関節の抜きに関して、内旋・伸展の動きを学習したら、

体重の乗った軸足において、股関節を脱力させた際に、

自然と内旋の動きが発生していればOKです。

 

確認の方法としては、内旋の動きが発生していれば、

前方への推進力が発生しますので、反対側の足が自然と振り出されます。

(うまくいっていなければ前に進まず、軸足の膝が外側に折れます。)

 

 

股関節にかかっている荷重を抜くだけで前方への推進運動が発生する。

これが歩行における股関節の抜きです。

 

 

この段階まで来ると、

体重移動

股関節の中心を捉える

股関節の脱力

上記3つだけで高いクオリティの歩行が可能になります。

 

私が個人的に行っているトレーニング

最後に参考程度に私が股関節の抜きを獲得するために

個人的に行っていたトレーニングをご紹介します。

 

 

JARTAセンタリングトレーニングにはカットフォールという

重力による落下運動を利用した体重移動を習得するトレーニングがあります。

 

*カットフォールについて書かれている記事

活動報告 〜宝塚ジュニアFC(U-15サッカー)〜

 

ナンバ歩きでは

軸足での重力による落下運動を利用した体重移動を習得するということになりますので、

そのため私は片足立ちからカットフォールを行うというトレーニングを行っています。

着地は両足で行いますが、慣れないうちは意外にできなかったりします。

 

もちろん獲得するためのトレーニングはこれだけではありません。

・軸足の股関節を捉える

・軸足の股関節を抜く

・股関節の内旋・伸展の動きを学習する

・重力による落下を利用した体重移動を学習する。

などなどの要素を盛り込めばどんなトレーニングだって良いわけです。

もちろん人に合わせて、さらに振り分けてそれぞれを獲得する内容にしても良いでしょう。

 

トレーニング方法は無限です。

 

 

では今回は歩行における“股関節の抜き”を獲得するためのお話をさせていただきましたが、次回は実際の“走り”につなげる内容についてお話させていただこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。