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2014年10月08日

JARTA統合化トレーニングの導入

下級生時代に活躍していた選手が、学年が上がっても思ったような活躍ができないというケースを見たことはありませんか?
 
JARTAトレーナーの高塚です。
 
私が以前から関わらせていただいている高校野球部で、今年のオフからJARTA統合化トレーニングを本格導入することが決まりました。
 
JARTA統合化トレーニングとは、要素をより細かく分けてトレーニングをして、全体を向上させていく要素主義的な考え方ではなく、フィジカル・スキル・認識力の3つの要素を調和しながら関係主義的にトレーニングを構成していく考え方です。
私は冒頭に書いたような状況に陥った選手を何人も見てきました。
 
JARTA統合化トレーニングの導入1
 
原因は選手により異なり、いくつも考えられるかと思います。

  • トレーニングによる身体意識・機能の変化
  • ケガの発生
  • 周りの環境の変化
  • モチベーションなど精神状態の変化

など、パフォーマンスが発揮できなくなる理由はいくつも挙げられます。
 
特にシーズンオフのトレーニングを進める上で指導者の多くは肉体的・精神的に選手をギリギリまで追い込むことを求める印象があり、選手もハードなメニューをこなしていくことで充実感や達成感を感じることがほとんどです。
この年代の選手たちはトレーニングにしても技術練習にしても圧倒的な練習量をがむしゃらにこなします。
 
また、私が住む北海道では雪の影響により屋外で存分にプレーできる期間が限られており、トレーニングの時間は必然的に多くなってしまいます。(雪が少ない地域は例外もありますし、雪の中での練習をやっているチームもありますが)
 
屋外でのプレーが限られる代償として、練習の仕方や意識によってプレーのスキル、認識力などの感覚がズレてくる可能性があります。

  •  遠くに投げる
  •  打球を飛ばす
  •  打球を受ける
  • 実践的なプレーの際に必要な判断力

などなど、うまくいけば次の年には別人のように成長している可能性もある反面で、努力する方向性を間違えると選手が目指したい方向から逸脱し、思うようなトレーニングの成果が得られない危険性があります。
 
これらの部分で、統合化トレーニングが必要になってきます。
統合化トレーニングを実践する事で上記のような認識力のズレや実際のプレーに反映しにくいといった点が解消できます。
 
競技やカテゴリーによって必要な統合化トレーニングは様々あり、JARTAセミナーの中では治療技術と同じくらい、時にそれ以上に重要視してお伝えしています。
 
JARTA統合化トレーニングの導入2
今年のオフのトレーニング導入の際に、統合化トレーニングの考え方を指導し、チーム全体の共通認識にしていくことで、オフのトレーニングの成果を最大限引き出せればと考えています。
 
オフのトレーニングに関しては、経過をまた報告できればと考えています。
 
最後まで、お読みいただきありがとうございました。