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2014年08月14日

サッカーでフェイントをかけるときの身体の使い方

フェイントをかけるとき、身体はどう動かせばよいのか。今回はスポーツにおけるフェイントについてお伝えします。
 
JARTAトレーナーの吉田です。
 
先日選手からこんな質問を受けました。
「サッカーの1対1のときに相手が抜けないのです。どうしたらいいですか。うまくフェイントがかけられなくて」
さてみなさんはどう答えますか。身体の専門家として客観的に分析してみました。
 
その選手の1対1のフェイントをみたときの問題点です。。
腰椎が固められた状態で肩甲骨の横方向(前額面上)だけでのフェイントになっていました。つまりフェイントをする部分が限られており、かつ1軸の動きで勝負していたのです。
 
サッカーでフェイントをかけるときの身体の使い方
 
ではどのようなフェイントをすれば良いのでしょうか?フェイントを作るためには2つのポイントがあります。

3軸での動きを作る(縦方向、横方向、回旋方向)

前額面・矢状面・水平面上での動きを混ぜ合わせることです。
先ほどの選手では前額面上の動きだけなので、予測しやすくなります。3軸の動きを作れる自由度の高い関節は脊柱・肩甲骨・股関節・足関節がメインになります。
 
これらの関節の自由度を高めることが1つ目の重要なポイントになります。
 

自分の身体中心部分をずらす

フェイントするときに自分の身体のどこを使うかということです。

  • 首を使うのか
  • 背骨を使うのか(背骨であればどの部分を使うのか)
  • 股関節・膝・足首を使うのか

身体の中心というモノを自由自在にコントロールできる様になれば相手から力源が捉えにくくなります。
 
2つのポイントを組み合わせることが出来ると、3次元で自由度の高いフェイントを繰り出すことが可能になります。しかし言うのは易く行うのは難いです。
また2つを組み合わせる前に、1つ1つの基礎を組み立てないと最強のフェイントは生み出せません。
 
実際にその選手には、フェイントではなくまず立位から指導しました。フェイントの動作から指導すると、選手は3段階くらい上のことを指導されているので実感が出来ないのです。
JARTAでお伝えしている「3次姿勢」の指導になってしまうのです。基礎の「1次姿勢」から指導することが必須になります。
 
サッカーでフェイントをかけるときの身体の使い方2

まとめ

今回はフェイントという部分で身体の使い方をお伝えしました。
サッカー自体のフェイント技術指導だけではなく、身体の使い方を考えてみると選手のパフォーマンスアップにつながるかもれません。
 
今回はサッカーのフェイントとして取り上げましたが、ラグビーやバスケットボールなど他のスポーツにも活かせます。
また「1次姿勢~3次姿勢」が気になる方はJARTAセミナーでお伝えしますので、ぜひセミナーにお越しください。