トレーナーとして初めての現場に行くまでの準備

トレーナーとして初めての現場に行くとき、さまざまな不安があると思います。

中には自分が経験のない競技の現場へ行くこともあるのではないでしょうか。

もちろんですが、その際は事前の準備が非常に重要となります。

実際にどのような準備が必要になるのか。

先日、アメリカンフットボールチームへ新規の現場として介入してきたので、そこまでの準備段階を、認定スポーツトレーナーの百瀬が一例としてご紹介致します。

私は現在、長野県にてトレーナー活動をしております。

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準備開始は一か月前から

アメリカンフットボールに関わるのは初めての経験です。

まずは基本的な競技の特性やルール、一般的なトレーニングを理解しなければならないので、一か月前から情報収集を開始します。

具体的な方法は、ルールを検索しながら動画(YouTube)を観察していきます。

最初は漠然と観ていた動画も、ルールと照らし合わせていくことで、徐々に理解が進んできます。

過去から現在にかけて、一般的にどういったトレーニングがされてきているのかも知っておくと今後の指導のカギとなります。

もちろん、どういったケガが多いのかは知っておく必要があります。

その他にも、その競技の組織の仕組み(Xリーグ、日本プライベートフットボール協会、大学リーグなど)、そのチームが現在どの位置付けにいるのかは、事前に把握しておくとチームとの目標を共有しやすくなります。

今回は、選手との共通言語を増やすためにもアメリカンフットボールの漫画も目を通しました。(これはおすすめです)

 

次に、観察した競技動画から自分の持っているトレーニング方法や理論を照らし合わせていきます。

この段階で選手への説明に適した動画をピックアップしておきました。

アメリカンフットボールは攻守が切り替わる競技です。

そのため、オフェンスの際はどのようにして相手をかわし、もしくは跳ね除けて前へ進みタッチダウンをとれるか、ディフェンスであれば相手をいかにして止められるかが勝敗のカギを握ります。

その競技特性に、自分の持っているトレーニングの方法・理論を照らし合わせていくことで、必要となる課題に予測を立てていきます。

その際、ケガが起こりやすいポイントとそれに対する対応も考えておきます。

実際にその競技の経験がある方が近くにいたら、質問をしてみるとよりイメージがしやすいです。

 

参加当日の前に見学を

可能であればトレーナーとして参加する当日の前に、練習などを見学へ行くことをおすすめします。

当然ですが頭の中でイメージしていることと、実際に観るとでは違いが出てきます。

今回は一週間前にチーム関係者の方の練習試合へ見学に行きました。

ここで調べてきた中で確認しておきたいことがあれば、直接質問をしていきます。

試合の中で聞かれた共通言語も確認をしておくといいと思います。

私は単純に思っていたよりボールが大きかっただけで驚きました。

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一週間前にはチーム関係者の方と綿密な連絡を

一週間前にはチーム関係者の方とより具体的な情報の連絡をとります。

確認した内容は以下です。

(※事前にトレーナーとしてどういった関わりができるのかを伝えた上で)

 

・チームの目標

・一般的な練習スケジュール

・チーム全体で抱えている課題

・トレーナーへの要望

・チーム内のよくあるケガと現在の人数   etc

 

チームの課題やトレーナーへの要望を確認しておくのは当然です。

今回特に重要になったのは練習スケジュールです。

なぜかというと、介入するチームが社会人チームであり、練習頻度が少なく時間が限られているからです。

その限られた時間の中で要望と照らし合わせ、トレーナーとしてできることを考えていく必要がありました。

ウォーミングアップを考えて欲しいとのことであったため、練習への参加当日はウォーミングアップでの介入(20分程)、後はポジション別練習の時間に個別に対応をしていくことを提案しました。

 

まとめ

トレーナーとしての係わりは、依頼や要望があって成り立つものです。

事前にチームの課題や要望を確認するのはもちろんのこと、不測の事態(突然のケガ)にも対応していくため準備が非常に重要になります。

特に自分が経験していない競技に関しては、理解を深め選手とある程度の共通言語でやりとりができる必要があります。

それが信頼関係を築いていく上で重要になるのではないでしょうか。

 

今回のケースでは事前の連絡と提案がきっかけとなり、参加当日に全体ミーティングの時間を使い1時間半の講義も導入することができました。

そこで、『知っておくべき身体のこと』や『トレーニングの基本的な考え方』、そして最重要な『選手達が持っている可能性』について話をしました。

すぐに選手たちの意識の変化は見て取れ、参考動画から「ああいった動きをするには今後どのようにしたらいいのか」を考えていました。

その後はチームSNSなども活用し、定期的な指導・連絡を心掛けています。

結果、トレーナーとして今後も継続的にサポートしていくことができました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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