構造スキル/ベーシック





内容詳細

トレーナー・フィジカルコーチにとって分析能力は不可欠なものであり、そのために重要な役割を果たすのが構造スキルです。
フィジカル領域においてパフォーマンスを上げるためにまず第一に考えることは、「何をするのか」という視点であり、そのためには精緻な分析能力が必要となります。
世の中には様々なトレーニング方法が存在しますが、実際に差を生むのは「どういう目的と理由でそれを行うのか」の部分。
結果的に同じメニューをこなしていても、「なぜどういう理由で」それをやっているのかが最も重要です。

あらゆるトレーニング方法は、文脈や前提条件次第で「正しい/間違い」はころころ変わります。
どの競技の選手がやるのか、どういう状態の選手がやるのか、どのタイミングでやるのか。
そういった前提条件で指標は大きく変わるため、正しいや間違いは、ほとんどのケースで絶対的なものではありません。
つまり常に絶対に正解となるトレーニング方法はありません。
そういう立ち位置から見ると、フィジカル系のトレーニング方法を選択するまでの『プロセスを設計する機能』は、世の中で考えられている以上に重要です。

一方で、この【プロセスを設計する機能】はスポーツ動作の動作分析をベースとしており、一般的に非常に難易度が高いものと言えます。
その理由は多くのスポーツ動作が非常に複雑で多様な全身運動であり、しかも高速であることに起因しています。

こういった”難解な現象”を紐解く目を養うには、「動きの構造」を学ぶ必要があります。
我々が目にするスポーツ動作を含め、あらゆる事象には構造があります。
事象の構造を読み取ることができるようになることで、動作分析やトレーニングの選択などの際、何が必要で何が不要かを論理的に判別できるようになります。
構造スキルを身につけることで、事象の中に含まれる要素やそれぞれの要素の関係性を見出すことが可能となり、多くの問題の解決策を導き出せるようになります。
この講義は、それらを体形立てて学ぶための入門編です。構造という視点を身につけるために必要な知識、捉え方を学んでいただけます。
トレーナー・フィジカルコーチにとって分析能力は不可欠なものであり、そのために重要な役割を果たすのが構造スキルです。