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パフォーマンスアップに不可欠な2つの前提条件|中野崇のオンライン限定講義
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内容詳細
前提条件の違いは、やるべきことの優先順位を完全に変えてしまいます。
同じ現象でも、前提条件の違いで見え方は完全に変わります。
スポーツのパフォーマンスに影響を与える前提条件は大きく分けて2種類あります。
1)変動前提
前提条件の中でも、変動つまり変化するものを指します。
例えば試合で考えるべき前提です。
気候や相手や会場などの違いによって変わるものがこれに該当します。
気候が変われば対応が変わる、相手が変われば、、という部分です。
これらの前提に対する対応を誤ると本来のパフォーマンスを発揮できなかったり、メンタル的に不利な状況に陥ってしまったりします。
また、トレーニングなど問題解決手段の選択にも影響を及ぼします。
ある選手がシュートミスをした場面を例にとると、
▶︎前提1
この選手のシュートは、普段は高確率で成功する
▶︎前提2
この選手のシュートは、これまで成功したことがない
*わかりやすいように大袈裟にしてます
この前提の違いは、問題(シュート成功の確率を上げる)を解決する上での分析と対策は全く変えてしまいます。
このことが意味することは、
前提条件次第で、やるべきことすなわち問題解決のための手段は変わるということです。
前提条件次第で、手段の選択指標が変わるということです。
裏を返すと前提条件を確認せずに打つ対策は、効率が非常に悪いということです。
2)不変前提
こちらはその競技をやる上で変わらないものを指します。
例えばその競技が発祥したのがどの国か、という部分です。
どの国で発祥したのか、そしてその国の文化や価値観はどのようなものなのかという点は、競技発祥の背景です。
競技が発祥する前提となる文化や価値観、生活様式は、必ずその競技の身体操作に影響を与えます。
なぜならスポーツは元来娯楽であり、娯楽であるがゆえに特に訓練せずに楽しく・上手くできることが条件だからです。
つまり、元々の価値観や生活様式の中で培われた、彼らにとって「当たり前の」動きを使うと、上手くパフォーマンスを発揮できるようになっているということです。
つまり、例えばサッカーを日本人がやるという構図であれば、イギリスという高重心系の文化圏で発祥した高重心スポーツを、何かあればどっしり安定しようとする低重心系の日本人がやるという関係性になります。
このことを考慮せずにトレーニングに臨むことは、アメリカ人に相撲を指導しようとするときに腰を落とすことを教えないようなものです。
今回のオンライン限定講義では、この2つの前提条件について考察し、パフォーマンスアップを考える上で不可欠となる前提条件の考え方について解説していきます。