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2016年03月26日

患部のアイシングが怪我を長引かせる!?

怪我をしてアイシングはじめRICE処置をすることはスポーツ現場では日常的に行われていることだと思います。
しかし急性外傷でなく慢性的に痛みがある部分へ継続的にアイシングをすることが怪我を長引かせたり、新たな怪我の誘因になることをご存知でしょうか?
JARTAの赤山です。

私はこれまで医療機関以外ではバスケットの現場にチームトレーナーやメディカルスタッフとして帯同することが多くありました。
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大会にいくと多くの選手が試合後に膝や脛をアイシングしています。
そういった選手は試合時テーピングやサポーターを使用している場合が多く、慢性的に痛みを抱えていたり、手術後の痛みや不安がある状態でプレイしていることが多いです。
ここで皆様にひとつ考えていただきたいことがあります。
「膝を常に意識して、意識し過ぎた状態での練習や試合ではどのような身体環境や身体操作になるでしょうか?」
前十字靭帯再建術後のリハビリなどで、膝だけを曲げるのではなく股関節や足首を使うことが重要であることは一般的になってきたかと思います。
かつて私も多く前十字靭帯損傷が発生した高校へ練習見学へ行った際に、コーチが練習中何度も
「膝曲げろ!!膝が曲がってない!!」
と言っている現場に遭遇したことがあります。
人間は膝を曲げろと言われると膝を曲げます。
しかし膝は股関節を曲げるように意識しても曲がるのです。
そして膝は捻る動きが得意ではなく捻るときや方向転換するときにも膝を過度に意識するとそれ自体が膝を怪我する誘因となることもあるのです。
 
意識のかたちや選手へのマイナスの学習がないように伝える重要性についてJARTAでは何度もセミナーでお伝えしていますが、膝への繰り返しのアイシングは膝への過度な意識を形成し、無意識的に膝を使いやすくするマイナスの学習を行っていることになるのです。
 
 
じゃあどうすれば膝にアイシングをしないようにすればいいのか?
 
そう思われると思います。
 
結果は簡単です。
 
膝に炎症が発生しないように膝を極力意識せずにアライメントを改善し、局所の炎症が軽減するように全身循環を改善すればよいのです。
 
形ばかりを気にしたニュートラルポジションでのトレーニングでは膝が内側に入っていないかいつも膝を気にしてしまいます。
 
しかし結果的にその選手の一番よいポジションでコントロールできるように身体環境作りをすれば、膝が内側に入らないように意識する必要性はありません。
膝に炎症が発生しなければアイシングをする必要性がなくなるので悪循環は断つことができます。
そうなれば選手からテーピングを巻いてほしいという声はかなり減ってくると思います。
これは膝の話で足首に関しては予防的にテーピングを巻く必要性は私自身も感じております。
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上記のような問題解決の方法について5月より開始する循環セミナー第2弾で解決していきます。
 
局所のアイシングだけで復帰が間に合わない選手を前にして悔しい思いをしたことはありませんか?
しっかり復帰させたつもりが再受傷して何がだめだったのか困ったことはありませんか?
少し視点を変えて身体を捉えるだけで救える選手がいるのです。
ご興味がある方は下記よりご参照ください。
JARTA循環セミナー
最後までお読みいただきありがとうございました。