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2016年08月22日

活動報告〜盛岡大学附属高校野球部/甲子園サポート〜

皆様初めまして、岩手で活動しております認定スポーツトレーナーの米沢康平です。
今回はサポートしているチームの甲子園出場を通した経験と活動報告をさせていただきます。

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1)地区大会から甲子園大会までの経験

私は普段、盛岡大学附属高校野球部に週3回の頻度でサポートをしています。
選手のケアからトレーニング、メンタルの部分まで関わり、指導をしています。
7月7日から始まった岩手県地区大会ですが、雨での順延もありスケジュール的にはかなり余裕のある日程となりました。
 
身体の面に関しては休養もあり不調を訴える選手はほとんどいませんでした。
 
しかし、日程に余裕がある分、選手のメンタル面をサポートするのに苦労しました。
 
次の日が試合でも雨で流れて、気持ちは準備してありましたが試合の日まで維持させるのは大変です。
 
打撃練習、守備練習、アップの段階から全て試合を想定して取り組むよう心がけました。
 
JARTAセミナーでも学ぶ意識Ⅰ※① の部分であり重要性を再認識できました。
※①高岡英夫著書『スポーツ武道のやさしい上達科学』より引用
そのような取り組みもあり試合では100%の力を出せたと思います。
地区大会では自打球で途中交代はあったものの怪我で出場できない選手はいませんでした。
 
トレーナーとして最低限の成果を残せ、とても大きな経験となりました。
そして、8月7日から始まりました第98回全国高校野球選手権大会。
 
私にとっては12年前に現役時代に来た以来の甲子園です。
 
その時に感じた喜びもありましたが、今まで一緒に頑張ってきた選手達とともに甲子園に来れたのはまた違った喜びがありました。
私としては甲子園でも岩手県大会同様、選手に100%の状態で試合をさせたい。
そんな気持ちでサポートをしていました。

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しかし、県大会とは勝手が全く違いました。
毎日の練習が割り振られた球場で二時間だけの練習しかありません。
 
アップの時間も十分に確保できない状況です。
その中でパフォーマンスを維持、向上されるにはどうしたらいいかを考えました。
 
そこで練習に行く前、ホテル滞在している段階から身体を作っておく必要があると思いました。
 
さらに、パフォーマンスの低下を防ぐためにアップの強度も高いものを選択し、筋への刺激を多く入れることを心がけました。
また、練習だけでなくホテルでの過ごし方(エアコンの調整、入浴の仕方、食事など)をミーティングで選手と共有し体調管理にも気をつけました。
岩手とは環境が違うことがかなり多くありましたので、その全てに対応しなけらばならず、まだまだ私の準備不足もありました。
 
どれだけ準備をしても想定外のことは起こります。
その想定外のことに対してどれだけ柔軟に対応できるかがトレーナーとしての力量になってくると思います。
 
私のこれからの課題が多く見い出せた甲子園でもありました。
ただこの経験を来年のチームにも活かしていけるように今からまた準備に入ります。
大会の結果はベスト16という結果に終わりましたが、この選手達とともに甲子園に挑戦できたのは私のトレーナー人生のなかでとても大きなものとなりました。
改めて選手達、監督、部長、スタッフの方々には感謝です。
 

2)甲子園大会中の医療機関との連携、全国のJARTAトレーナーとの関わりについて

今回の大会では接触プレーで怪我をした選手がいました。
私は事前に宿舎周辺の医療機関を調べておきましたが、その病院の詳細に関してはわからないことだらけです。
しかし、今回は現地情報に詳しいJARTAスタッフの方々や兵庫県で活動するJARTAトレーナーの方々から情報収集することができました。
ホテルから近い医療機関を紹介して頂き、その病院の方から窓口含めて直接連絡を頂け安心して大会機関を過ごすことができました。
実際にはお世話にならない方がよいのですが、怪我をした選手が出てしまった際にも病院の方々へ連絡をしていただいてスムーズに受診することができました。
ドクターにも話を通して頂いていた影響で知らない土地であるのにも関わらず、状況を加味して丁寧に診察してくださり、非常にありがたかったです。
神戸という離れた土地でそのような繋がりを感じられたことはすごく心強かったです。
また、選手の体調管理の面でも関西のトレーナーの方からアドバイスをいただきました。
岩手にはない暑さとの戦いがありましたが、その土地の気候などを含めた具体的なアドバイスもあり選手も暑さへの対応も早かったと思います。非常に助かりました。
 
最後にこのような経験をさせてもらえた、選手達、監督・部長・スタッフ含めた関係者の皆様には本当に感謝しております。
簡単にではありますが、活動報告とさせていただきます。
今後とも引き続きのサポートを自身の鍛錬を繰り返しながら行っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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