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2014年04月30日

トップアスリートの背骨の構造

世間的にはコアトレーニングや体幹トレーニングなど背骨を固めて安定させる方法が流行していますが、私は視点を変えて、固めない背骨がトップアスリートの背骨構造の条件として捉えています。
トップアスリートの背骨の構造1
JARTA トレーナーの吉田です。今日のテーマは「トップアスリートの背骨の構造」です。
今回のお話は肩肘張らず、柔軟な体と心でお読みください。
 

あなたの背骨は塊になっていませんか?

ではみなさん、少し身体を動かしてみましょう。
「右腕を上に動かしてみてください」
「右手をグーパーしてください」
「右手の人差し指の第二関節を曲げてください」
「最後に腰椎の3番目を動かしてください」
 
どうでしょうか、最後の課題は難しくありませんでしたか。
 
私たちは、普段動かしている部分に関しては意識が明確になっており正確に動かすことができます。しかし、動かしていない部分、または固まっている部分に関しては「塊」としての身体になっています。
人間の身体の中で、背骨は塊となる可能性が非常に高い関節です。
 
4つ足歩行から2足歩行に進化したときに頸椎と腰椎部分を前弯させ、筋の伸展活動を起こし、次第に塊となっていったのです。
ですから「腰椎の3番目」という背骨の1つを動かすことは難しいのです。
 
では、塊としての背骨にはどんなデメリットがあるでしょうか?
 

塊としての背骨のデメリット

想像してみてください。腰~胸にかけてコルセットをして、頸椎カラーをした状態で運動する人間を。

  • キレがない
  • スピードがでない
  • ケガをしやすい
  • 筋疲労が早い
  • 動き出しが遅くなる

などなど、多くのデメリットが生まれてしまいます。
 
トップアスリートの背骨の構造2ではトップアスリートの背骨はどうなっているのでしょうか。
 
塊としての背骨ではなく、頸椎7、胸椎12、腰椎5、仙骨・尾骨を1つずつ意識・コントロールすることができるのです。
合計26個の背骨を意識・コントロールすることができるので、26の関節が運動を引き起こします。
 
ということは、1つの塊として動いていた背骨が26個のバネを持つのです。
つまりストレスの分散、動きだし、スピード、パワーも26倍以上になることが可能なのです。
 
背骨の塊を取り除くことがトップアスリートになるための、ひとつの条件だと常日頃から私は考えております。
 
みなさんも、自分の背骨を感じてみてください。
そして選手に26個の背骨を感じ取らせてみてください。必ず目の前で選手の動きが変化します。
 
JARTAのセミナーでは、椎体1つ1つに対しての具体的なアプローチもお伝えしております。