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2015年09月30日
第3期 JARTAイタリア研修報告 ~No.2~
認定スポーツトレーナーの沖本です。
自分がトレーニング指導のこと、インテルナツィオナーレ・ミラノ(以下、インテル)でのミーティングを中心に報告いたします。
トレーニング指導
研修3日目に現地ローマへ留学している16歳から23歳のサッカー、フットサル選手7名に対してトレーニング指導を行いました。
今回のイタリア研修でのトレーニング指導は「切り返しの速さを向上する」をテーマとして、今後もトレーニングを続けてもらえるようなメニューを3人で考えました。また、2日目のトレーニング指導の時の反省点を元にブラッシュアップしてからトレーニング指導に入っていきました。
当日は炎天下の中、2時間弱指導の時間をいただけました。1時間程度を想定して指導の内容を考えていたことと、少人数での指導だったこともあり、丁寧な指導をすることができ時間的には余裕ができてしまいました。そこで、中野代表にアドバイスをいただき、少し発展させボールを使ったトレーニングを急遽盛り込みました。最後に、股関節が硬い選手が多かったので、継続して紹介したストレッチをやるように伝えて時間となりました。
チームへのトレーニング指導は今までやったことがなかったので、思っていた以上に全体に目を配ることができず、時間配分することが難しいこと、トレーニングのお手本の完成度が低いときちんと伝わらない為、完成度の重要性に気づきました。
インテルミーティング
統括フィジカルコーチのマッシモ氏よりインテルの育成システムの話を聞くことができました。
一番気をつけていることは
「Integrato(組織を1つに統合するコミュニケーション)」
大きなクラブチームだからこそ、若いカテゴリからU18までを一貫して目標に向かせトップチームへ昇格させなければならない。2年程前からは、「Integrato」と呼ばれるプログラムをスタッフ全員で作成し、選手へ落とし込んでいる。多くの場合、1つの練習では1つのスキルを鍛えるためにやっているが、「Integrato」は、例えばドリブルをしながら障害物を越えていくといったメンタルにも負荷をかけたトレーニングを若いカテゴリから取り入れている。
老舗のチームでありながら、新しくても良いものは取り入れる姿勢を持っていることに驚きました。
その後、予定にはありませんでしたが、JARTAのことを知りたいとのリクエストがあり、中野代表によるプレゼンテーションが行われ、JARTAのトレーニングにも大変興味を持っていただけました。
中野代表のプレゼンテーションを聞いて、事前準備とは、話すセリフを考え練習するのではなく、いつ話を振られても大丈夫なように伝えることを落とし込み、セリフではなく熱い想いを相手にぶつけて興味を持ってもらう、また、相手の反応を見ながらタイミングを計って、最適な引き出しを開けることだと気づきました。
最後に
1週間のイタリア研修を経て、自分に足りないことばかりだと気づけました。これが気づいて終わりにならないように先ずはどんどんチャレンジして改善していきます。
現地コーディネータの吉田輝さんをはじめ、たくさんの方々にお世話になったことをこの場を借りてお礼申し上げます。次会う時には成長した姿を見せることで恩返しをしていきます。最後までお読みいただきありがとうございました。
沖本哲郎