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2016年12月16日
トレーナーとして現場に行く前の準備-その2-
皆さんこんにちは。長野県で活動している認定講師の百瀬正浩です。
以前、『トレーナーとしての初めての現場に行くまでの準備』をテーマに、私個人の一例をお伝えしました。
私自身が競技経験のないアメリカンフットボールのチームに初めて行くまでの準備でした。
その後も引き続きサポートをしています。
もちろんですが、その後に関しても日々現場に行く際は様々な準備が必要になります。
今回は『日々の準備』に焦点をあて、準備しておくべき物(用意している物)や確認すべきことを一例としてお伝えしたいと思います。
前回の記事:『トレーナーとして初めての現場に行くまでの準備』
準備すべき物は?
私が現場に用意していく物を以下にまとめます。
- トレーナーバッグ(テーピング類、ハサミ、ビニール袋、絆創膏など)
- 清潔なタオル
- ヨガマット
- 消毒用のアルコール(自分用)
- 腕時計(ストップウォッチ機能あり)
- 笛(必要に応じて)
チームにもテーピングなど入れた救急バッグがありますが、中身が不十分の場合が多いです。
徐々にチームの方と打ち合わせをして中身を揃えていくのですが、使う時に必要なものがなかったことを想定し、個人の物も一応は持っていきます。
屋外での競技はアクシデントによる出血もあり得ます。
応急処置ができるものや、清潔なタオルを用意しておくと役に立つと思います。
私個人としては、腕時計はとても重宝します。
チームの練習の場合、練習スケジュールが綿密に組まれており、その中でトレーナーとして関わっていきます。
決してトレーナー自身が練習の流れを乱してはなりません。
なので、時間配分に関しては常に意識して動く必要があります。
時には、事前に練習スケジュールを確認し準備をしていても、突然「今日は都合で30分はとれないので、20分間でお願いします。」と言われることもあります。
そのような中で、数分後には再度ニーズに沿ってプログラムを立て直し、次の競技練習に身体も心も繋げていかなければなりません。
時間が足りないので今日はできません…なんてことは絶対にあってはいけません。
普段から時間に関してはシビアになっていた方がいいと思います。
(※時計は時間だけではなく気温や気圧も表示されるものを使っています)
時には笛を使用することもあります。
主はトレーニングの指示や号令は“声”ですが、屋外ですとなかなか声が通らないこともあります。
その際は、笛の力を借ります。
今後のことを考えると、私自身がすべての練習や試合に参加していける訳ではありません。
なので、できれば徐々にムードメーカーの選手やチームマネージャーに、号令を以降していくのがいいと思います。
その方が、選手の意識も高まり、継続したトレーニングの実施やトレーニング意義の定着に役立ちます。
確認すべきこと
次にどういったことを確認し準備しておくのかを以下にまとめます。
- 次回の練習スケジュール
- 前回のトレーニングを復習
- 今回のトレーニングの予定(あくまで予定)
- ケガをしている選手の状態(受診結果)
- 現場近くの病院(整形外科、脳神経外科など)
- 現場近くのAED
練習スケジュールの確認はもちろんのこと、前回のトレーニングの復習を行い、今回のトレーニングはしっかりと予定として組んでいきましょう。
それでもあくまで予定です。
ある程度予定通りにいかないことも想定し、引き出しを多くしておくことが大事です。
ケガをしている選手がいる場合は、受診状況を忘れず確認します。
こちらから選手に声を掛けないと情報が曖昧で受診をしてきてしまうこともあるので、声を掛けておくといいです。
ケガをした選手が運動開始となりチームの練習中に個別メニューを組んでいく場合は、必ず監督やコーチに連絡をして下さい。
私は過去(3年程前)に連絡を忘れ、突然個別メニューを始めてしまい、とても微妙な空気になってしまったことを経験しています。
現場近くの整形外科、脳神経外科も必ず確認が必要です。
土日の練習の場合は緊急医での対応になるので、場所と連絡先は控えておきます。
AED(自動体外式除細動器)も設置場所を調べておきましょう。
コンビニエンスストアへの設置も増えてきていますし、市町村役場のホームページなどにきちんと設置場所は掲載されています。
使い方の講習も事前に受けておくべきです。
以下は認定講師、藤田の過去の記事です。現場に出る限り非常に重要な視点となります。
『トレーナーと病院の関わり方、これを知らずにトレーナー活動はするな!』
まとめ
スポーツの現場はどんなに計画していても想定外のことが起き得ます。
準備が必要ない時なんて絶対にありません。
常に万が一のことを頭の片隅に置き、準備を重ねていきましょう。
念には念を入れしっかりと日々の準備を重ねていくことが、いい結果に繋がって来るのではないかと私は思います。
合わせて読みたい記事:『怪我を予防するために必要なトレーナーの指向』
私が関わっている『長野bloopers』(日本プライベートフットボール協会所属)は、現在リーグ戦真っ只中です。
長野県唯一のアメリカンフットボールクラブチームであり、クラブチーム日本一決定戦“オーシャンボウル”連覇を目標に活動しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。