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2014年06月10日
体がブレるので体幹トレーニングした方がいいですか?
「体がブレるので体幹トレーニングした方がいいですか?」みなさんはこんな質問を受けた時どう答えますか。
今日は体幹による固定についての話です。
JARTAトレーナーの吉田です。
体幹ついては選手も考えていることが多いです。とくに「ブレる」という表現されることも多く、鍛えることで改善しようと考えます。
ブレる→不安定→良くない→固定しよう→体幹トレーニング・・・、という流れが現代の主流の考えです。
しかし、本当にブレることが悪いのでしょうか。本当に体幹で固定することが絶対的に正しいのでしょうか。
体幹は固めると動きやすいのか?
選手からの質問に私は「ブレてもいい、体幹を固めないようにして」と伝えます。
一般的な体幹トレーニングは体幹を固めて末梢を動かすという流れです。末梢を動かすときにガチガチに体幹を固めて崩さないように気を配るわけです。
体幹を固定するとは、見方を変えると脊柱を動かなくするわけです。26個の背骨運動を筋肉で制限する。背骨だけではありません。
胸郭や骨盤帯の動きも制限されます。これが自然な反応なのでしょうか。
動物や赤ちゃんの動きを思い浮かべてください。俊足のチーターが体幹を固めて動いているでしょうか。赤ちゃんが体幹を固めて動いているでしょうか。
どちらも否です。体幹は固めずにブレているのです。
肉食動物であるチーターが生き残るために選んだ手段です。赤ちゃんが動きはじめて成長するために選んだ手段です。これが自然な体幹の動きではないでしょうか。
理学療法の研究においても、肩を挙上するときや足を動かすときに最初に活動する筋肉は
体幹であるという報告があります。しかし、体幹が活動するからといってイコール「体幹を固める、収縮させておけばいい」というのはあまりにも短絡的です。
逆に体幹の活動から末梢が動いているのでは…と考えたことはありませんか。
「体幹を動かして末梢を楽に操作する」
これが本来あるべき姿であり、より高いパフォーマンスアップに必要な身体の使い方だと考えています。
グニャグニャした体幹から波動運動が末梢に伝わる、肩甲骨・肋骨・脊柱・骨盤が総動員されて動きにつながるわけです。
まとめ
今回は体幹がブレた時に体幹を固めるかという選手の質問についてのお話でした。
体幹から繰り出されるパワーやスピードが強力な力を生み出すことは、JARTAトレーニングで実感できることでしょう。
ご興味、ご関心がございましたら、ぜひセミナーに参加してみてください。