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2014年03月05日
どんなトレーニングにも意識が大切
トレーニングをするときには、意識ひとつで、その効果は大きく変わってきます。
JARTAの藤田です。
トレーナーのみなさんは、選手にトレーニングを指導するとき、どんな意識で行うように指導されていますか。
また選手のみなさんは、どのような意識でトレーニングをされているでしょうか。
なんとなく理解されているとは思うのですが、意識の仕方でトレーニングの効果は大きく変わってきます。
どう変わってくるのか、本日はご紹介したいと思います。
意識ひとつでランニングがウェートに
今回はメジャーリーグ・シアトルマリナーズの岩隈投手の、トレーニングに対する考え方の一部をご紹介します。
「一つのことばかりやってしまうと偏ってきてしまうと思うので、基本にかえるじゃないですけど、自然な動きを意識していくことが大切」
(中略)
「ただ走るのではなくフォームを意識してやることが凄く大切」
(中略)
「トレーニングっていうのはただ力をつけるだけじゃなく自分の身体と向き合いながら柔軟性とパワーをアップさせていく。それが一番いい形で身体が出来てくる」
引用) 高校野球ドットコム
なんとなく言いたいことはわかりますか?
この話のポイントを言い換えると次のようになります。
- 柔軟性アップ、ウェイトトレーニング、ランニングメニューなど一つのことばかりに偏ってしまってはいけない。
- 自然な動きやフォームを意識してトレーニングを行う。
- 全て別のものとしてトレーニングを考えてはいけない。
- ウェイトトレーニングをしながら意識をかえることで柔軟性アップもできる。
- ランニングトレーニングをしながら意識をかえることで柔軟性アップもはかれる。
- ウェイトトレーニングをしながら意識をかえることでランニングトレーニングにもなる。
- ランニングトレーニングをしながら意識をかえることでウェイトトレーニングにもなる。
岩隈投手は高校時代にはトレーニングの知識もあまりなく、ランニングトレーニングがほとんどだったとのことです。
そしてこのようなことは意識していなかったが、プロに入ってからこのような考え方になり、近鉄や楽天のエースで球界を代表するような投手になりました。
その結果をひきさげメジャーリーグに移籍しましたが、思うような結果を残すことができませんでした。
そこで基本に返り、試行錯誤する中でトレーニングを考え直したところ、昨シーズンのような素晴らしい結果を残すことができました。
日本ではトレーニングといえば、まだまだランニングが中心です。特に現在指導者となっている世代の方は、「走ることが全て」とばかりに、とにかく走りこむことを要求します。
たしかに走りこみには下半身を強化するという意味はあるのでしょう。
しかし問題は単に走り込むことだけになってしまっていることです。
今日ご紹介したように意識の持ち方ひとつで、柔軟性や筋力、さらにはパフォーマンスアップとつなげることもできるのです。
これができるかどうかで、日々淡々と繰り返されるランニングやウェートが、大きく意味のあるものに変化します。
トレーニングとはそうあるべきだと、私は考えています。
ちなみにこちらは、プロ野球の西田直斗選手にトレーニングを指導しているときの写真ですが、どのような意味があるかわかりますか。
もしご興味がある方は、セミナーでお会いした時に直接聞いていただければと思います。
きっと新しい発見があると思いますよ。
まとめ
トレーニングと意識についてお伝えしてきました。
どのようなトレーニングでも、意識をかえること要素を増やすことで、つながりのないトレーニングではなくなります。
一見単発の動きに見えるトレーニングでも、身体の連動性や動きを変えることができるものでなければ意味がありません。
選手に対するトレーニングを構成して行く中で、意識づけなどのより多くの要素を組み込むことで、トレーニングも本当に意味のあるものになるのではないでしょうか。
トレーナーのみなさんも、実際にトレーニングをされる選手のみなさんも、ぜひ参考にしてください。