セリエA ラツィオのトップチームトレーナーが大切にしていること

通常では中々会うことのできない、セリエAのトップチームのトレーナーとゆっくりお話する機会をいただきました。

その中で学んだ、とてもとても重要なこととは?

 

JARTAテクニカルディレクター櫻田です。JARTAイタリア研修レポートの第4回目です。

 

今回見学に行ったラツィオとはローマ市に本拠地としたサッカーチームで、セリエAでの上位常連チームです。

現在Jリーグのセレッソ大阪で活躍しているウルグアイ代表の大物、フォルラン選手が在籍していたチームでもあります。

 

見学はラツィオ州にあるユース世代の練習場へ行きました。サッカーコートは3面あり、Uー18までの選手が練習しています。

また、50年近くラツィオの練習場にいて見守っている近隣住民の方もおり、とても地域に愛されているチームでした。この方は、監督の監督だとコーチから紹介されました。

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Uー18世代のトレーニング

練習は試合に合わせてメニューが変化します。

この日は木曜日だったため日曜の試合に向け、フィジカルトレーニング後にフォーメーションの確認を行い、その後ゲーム形式の練習を行っていました。

 

コートサイドではフィジカルトレーナーが別メニュー選手に対して、手作りのTRXで体幹トレーニングを行っていました。

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選手は個人で体の前面筋ばかり鍛えるウエイトトレーニングを行うので、彼は後面筋を中心に指導したりして、バランスと取るように心がけているそうです。

日本と比べて、ラツィオは選手に対して圧倒的にトレーナーやスタッフの数が多いため、各方面で連携を取り、選手に合わせた指導を行っているようです。

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また、この時にUー18の監督、コーチ、フィジカルトレーナー、チームドクターへJARTAトレーニングを紹介する機会がありました。

前日まで行ってきたインテルでのプレゼン風景や、ユース特化チーム(ヴィーゴル)で行ったトレーニングを紹介すると、非常に興味を持っておられました。

 

次回のイタリア研修ではもっと深く関わることになるかもしれませんね。

 

セリエAトップチームのトレーナーとの会談

練習の見学後、ラツィオトップチームのフィジカルトレーナーとラツィオユース世代のコンディショニングトレーナーと1時間ほど会談しました。たくさん話しましたが、今回はとても心に残ったことを紹介します。

それは信頼関係です。

 

やはりトレーナーとしての本質は、万国共通で信頼関係だということです。信頼関係は、結果の積み重ねです。

 

ラツィオのフィジカルコーチはこのように言っていました。

「イタリアで信頼を勝ち取るためには、《誰が指導するか》と《その人は信頼のおける人物か》が大切になってくる。」

 

また、こんなことも言っていました。

「トレーナー陣にも結果を求められるので、つい伝統的なことを選択しがちになる。」

 

ここから分かることは、常に結果を求められるので、結果を出してきたことを信じて採用する流れがあるということです。

つまり、《結果を出してきた》という結果を求めています。そのため、昔から結果を出し続けてきた伝統的なことはとても重宝されるようです。

 

なんだそんなことか、と思う方もおられると思いますが、結果を形にすることと、結果を周囲に理解してもらうことがとても大切となります。

 

サッカーの選手たちでも同じでした。

結果を求められるので、どんなに良い過程でボールを運んでも、ゴールという結果を果たさなければ何もなりません。

 

実際、ラツィオフィジカルトレーナーがメッシーナに在籍していた時、小笠原 満男選手を見ていたそうです。

彼はチーム内のゲームの中盤では誰も止められないほどフィジカルも強く、ポテンシャルの高い選手でした。しかし、公式戦ではミスが多く、ゴールを決められなかったため、結果的にチームを去ることになったそうです。

 

逆に研修前半に見学したACミランのバロテッリ選手のように、トラップミスをする度にブーイングを浴びても、ゴールを決めれば称えられ、出場のチャンスを勝ち取り続けます。

そして、これは今回の研修で学んだものとも通じることでした。

 

JARTAトレーニングという良いものを持っていても、彼らの求める結果と繋がらなければ、トレーニングを採用してもらません。今回は、結果を提示できるというプレゼンテーション力が不足していました。

相手の求める結果を提示し、選手のために尽力して選手やチームからの信頼を積み上げて行ったトレーナーが、この世界で活躍して行くのだと改めて感じました。

 

まとめ

最後に今回のまとめです。

  • ラツィオはローマにあり、とても地域に愛されているチームである
  • トレーナーは選手の数に対して手厚く、連携を大切にしている
  • JARTAトレーニングはラツィオの指導陣にとっても興味を引くものである
  • トレーナーとして大切なのは、万国共通で信頼関係である
  • 結果の積み重ねが信頼関係を生む

 

ご拝読ありがとうございました。

JARTA|テクニカルディレクター
櫻田 亜里沙

セリエA ラツィオのトップチームトレーナーが大切にしていること5