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2015年10月22日

自分自身と向き合う事こそコンディショニングである

 
重要な大会へ向けてコンディショニングを合わせる事はいつも頭を悩ませる所です。
やりすぎても やらなさ過ぎても結果が出ない。
大切な事は量を求めるのではなく、選手が自分自信と向き合う事。つまりの質を求めていく事です。
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JARTA認定スポーツトレーナーの谷口です

 
 
今回は私が実際に今年の夏、選手から学んだケースを紹介します。
以下、私の経験談です。
 
大きな大会へ向けてコンディショニングを合わせる際、皆さんはどうされますか。
私は過去に経験した事をまず振り返ります。過去にあった成功例や失敗例をもう一度振り返ることでデーターの収集し頭の整理を行います。
数年前の自分の思考も見えあまりにもあさはか過ぎて当時の選手達にもう少し良いコンディショニングで試合に臨めたのではないかと反省もしますが、成長も感じる事が出来ます。
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しかし、数年前の私も今の私もやること事は一つです
 
『今の現実と向き合い、やるべき事を抽出する』 
ここからがスタートです。
選手の特徴を最大限に引き出すにはどうすれば良いか。長所を生かすことで欠点は見えなくなります。
 

【内的認識力は状態により変化する】

今回、学生ではよくある場面だと思いますが約2週間のテスト期間があり練習ができていない状況でした。
身体はトレーニングしていない為、フレッシュな状態であるはずなのにコンディショニングは明らかに悪い状態でした。
 
私が客観的に見えた動きを伝えると本人たちはそう認識していないのです。もしくは認識する事が出来ない内的認識力のずれた状態となっていました。
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JARTAのコラムでは良くお伝えしていますが内的認識力とは自身の身体や精神に対する認識力のことつまり内観です。
 
内的認識力は状態により変化するのです。
 
理由はいろいろあげるとキリがないでしょうが、今回の大きな要因としては2週間競技と離れてしまった事で『心身と向き合う事が少なかった』点が一番にあげられると思います。
 
 
予定していたメニューを変更し、動きづくりなどから時間をかけ、使いたい場所 使うべき部位に対して叩いたり さすったりなどの『サモン』をおこない感覚を高めていきました。
※Summon(サモン)とは英語で命じる、要求する、奮い起こすというような意味があります。
 
具体的には走る前に鳩尾を触ったり、また戻ってきては股関節を叩くなどして走るというものです。
 
2日間メニューや私の意図する事は伝えず、選手自身で判断したものを行っていく中で
『自分自身と対話する時間』を設けました。
 
そうする事で認識力が高まり意識のコンディショニングが整いました
 
 
その状態でチームとして個人として意図する事を伝えるとスムーズに体のコンディショニングも高めて行く事ができ、心身ともにしっかりと準備できた状態で試合に臨む事ができました。
 
 

【まとめ】

急がばまわれとありますが、チーム力あげる前にまずは個人の認識力をたかめておく必要を知りました。
普段行っている競技においても、ある一定の期間を離れると認識力がずれる事を学び、そのズレを修正するには普段からおこなっている、体の認識力を高める「サモン」を行うだけではなく、チームで合流する前に自分自身と対話する『時間』を設け意識のコンディショニングを高める重要性を学ぶ事が出来ました
 
 
 
最後までお読み頂きありがとうございました。