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2014年10月02日

スポーツインソールの進歩と人間の足の衰退

最近のインソールの機能は非常に高く、痛みや障害予防パフォーマンスアップまでこなせるようになってきました。
一方で環境や道具を整えることによって人間の足は衰退してきております。スポーツ選手にとって重要な靴やインソール。道具だけを整えるだけで良いのでしょうか。
 
JARTAトレーナーの吉田です。
 
スポーツインソールの進歩と人間の足の衰退1
 
近年のインソールは目を見張るほど効果的なものが多いです。

  • 下肢疲労の軽減
  • 衝撃分散
  • 姿勢改善
  • 疼痛の改善
  • バランスの向上、足下の安定

挙げればキリがないほど効果的で即効性がありますが、しかし、科学や医療が発達すればするほど人間の機能低下は免れません。
 
インソールも例外ではありません。
特にスポーツをする若い選手・世代において自分の足をうまく使えず、インソールという道具に頼り過ぎている傾向があります。
 
自分の足への気づきが薄れていってしまうのではないでしょうか。
 

足の機能の低下

人間の足の機能は生まれたときには非常に高いものです。
しかし、靴を履くことを覚え始めると同時に足の能力は低下していきます。靴を履く事で地面との接触は減り、指を使う機会もなくなります。
 
スポーツインソールの進歩と人間の足の衰退2
 
加えて、現代の道は舗装されておりデコボコ道がほとんどありません。足下の道路の形状を感じる事も出来なければ、足を積極的に使う場面もありません。
坂道があっても、エレベーターやエスカレーター、階段があり斜めの道を歩くことは皆無になっています。
 
平坦でまっすぐな道が用意されていれば、人間の足もその整えられた状態に適応していき衰退していきます。
 
これは靴を履く国と履かない国(裸足で生活する国)でもすでに足関節機能の差が顕著に現れています。足裏の型をとると、靴を履く国では重心が偏り、指がうまく使えていないというデータがあります。
 
いつの間にか「靴を履くための足」に変化してきたのです。
 
では「歩くため、立つための足、スポーツをする足」とはどんな状態なのでしょうか。
 
スポーツインソールの進歩と人間の足の衰退3
 

スポーツに必要な足とは

スポーツという激しい動きで必要なのは、どんな地面・局面にも対応できる足です。
当然ではありますが、足指がしっかりと開き、動きに制限がなく十分に筋力が使えることが必要になります。
 
そのための訓練とは良い靴や良いインソールに頼るだけではなく、裸足で動くこと・感じることが大切です。
どこに重心があり、どの足に乗ると動きやすくて、どの部分が動いていないか、JARTAで重要視されている「内的認識力」を変化させることでスポーツのパフォーマンスが向上します。
 
今回はスポーツインソールの進歩と人間の足の衰退がテーマでした。生まれた時の裸足の感覚を取り戻すことがスポーツに必要かもしれません。
 
最後までお読み頂きありがとうございます。