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2017年01月15日
来シーズン「一皮むけた選手」になる為のヒント
多くのスポーツがシーズンオフを向かえ徐々に冬季練習に入っていくことだと思います。
来シーズンひと皮向けた選手になるために冬季練習の課題をみつけていますか?
今回はひと皮むけた選手になる為に一つのヒントをお伝えします。
関西認定講師の谷口祐樹です。
今シーズンが終わり指導者 選手自身もチームの成績 自身の内容を振り返っている事でしょう。
良くも悪くもスポーツは結果が全てです。
それぞれに原因があり、来季の為にまずは各要素に分けて分析し頭の中を整理しやすくする必要があります。
皆さんはどれぐらい自分が行っているスポーツに関連する要素を挙げることが出来ますか?
たくさん上げる事が出来るほど要素間の関係性を理解し深い考察が可能となってきます。
今回は一皮むけた選手になる為に様々な関連する要素がある中で、認識力にしぼり一つのヒントをお伝えします。
パフォーマンスには自らおかれた状況を把握する外的認識力と自分自身のコンディションを理解する内的認識力の相互作用が影響しています。
2つの認識力
外的認識力とは自分の身体の外への認識力を指し、視覚 聴覚 触覚 嗅覚 などを通して情報が統合されていきます。
試合の中では風 気温 サーフェス 時間 観客の声援 相手選手などを含めた大きくは場の雰囲気の事を指します。
内的認識力とは自分自身のメンタルに対する認識や身体の各関節、筋や皮膚からの感覚を統合し認識する力を指します。選手が訴える調子・感覚などのほとんどはこの内的認識力を言語化しているといっていいでしょう。
この言語化した内的認識力を上手く捕らえ選手の感覚を理解することが優れた指導者のポイントの一つだと思います
また、この二つはお互いに高めあったり、マイナスの要素になったりと常に影響し合う関係となっているのです。
上達の為には今と違った感覚を求めていかなければいけない。
シーズン中、選手は好調時の感覚(内的認識力)、 調子が悪い時の感覚を無意識に認識し修正していると思いますが、来シーズン一皮向けた選手になるためには今と違った感覚を求めていかなければなりません。
つまり、好調時の定着した感覚に自分をすり合わせて行くだけでは今の自分を超える事が出来ないと言うことです。
わかり易いように具体的に走幅跳びを例にだして説明していきます。
まず、走幅跳びで距離を出す為には単純に考えると
出来るだけ速いスピードで踏み切りに入り 高く跳ぶ事です。
ここで、冬季練習により助走スピードが向上し速くなったとします。
そうすると最初は今まで捉えていた視覚(外的認識力)と違うので上手く踏み切れず、踏み切れたとしても姿勢がつぶれてしまい高く飛ぶことが出来ません。
技術を上達させる為にはその時に得た新しい感覚を統合し徐々に修正していく必要があるのですが、ここで認識力が良くも悪くも影響するのです。
悪い影響とは前シーズンの定着した感覚(踏み切り易いスピード)にすり合わせようと減速したりしてしまうという事が意識していても自然とおこってしまいます。
各要素が向上したのにも関わらずスポーツの場面で統合できずパフォーマンスアップに繋がらない多くの場面はこのように今までと違った感覚を求めていかない事にあると思われます。
話を戻します。
速い速度で踏み切れるようになると次は空中姿勢の保持を修正していく必要があります。
今までよりも滞空時間が長くなる為、間が出来てしまいバランスが取れなくなるということが起こります。そこで新しいモーションをいれたり違う身体部位を操作するなどの工夫が必要となるのです
このように、動作を修正していく際に運動構造の枠組みであるフェーズの修正が可能となるとまた、次のフェーズに変化があり修正していくという取り組みが必要となってきます。
一つの要素に変化があると各フェーズに変化があると言うことです。
まとめ
今回はひと皮むけた選手になる為に一つのヒントをお伝えしました。
新しい感覚を求めていくと初めは上手く行かない事が多く不安もあると思いますが、何度も取り組み感覚を統合し挑戦する事がスポーツを楽しむ醍醐味でもあり、指導者の見せ場でもあると思われます。
皆さんが来シーズンひと皮むけた選手・チームになるように願うと共に私がサポートしている選手チームがその様になるよう一緒に頑張っていきたいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。