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2016年05月14日
ハムストリングス上部〜セルフT-レフストレッチ〜
東海地区で活動しています、認定講師の青木です。
JARTAでは、身体を合理的に動かしやすくするためのトレーニング系ストレッチとして「T-レフストレッチ」という方法をお伝えしています。
今回はセルフでできるT-レフストレッチを紹介したいと思います。10秒もかからず簡単に実施できますので是非お試し下さい。
T-レフストレッチとは
T-レフストレッチは身体各所にある筋肉の交差点を利用していきます。その中でハムストリングス上部を促通する方法をお伝えします。
ハムストリング上部は、拮抗筋が大腰筋(JARTAの最重要筋)であり、推進力であるアクセル筋として非常に重要な役割を担っています。
特に内側ハムストリングの半腱様筋は、腱組織が長くJARTAでお伝えしているRSSCの機能としても非常に重要です。
ハムストリングス上部の重要性についてはこちら
・コンマ何秒を変えるアクセル筋とブレーキ筋
・ハイパフォーマンスにかかせない裏転子と大腰筋の関係
方法をお伝えします。
- 動きをよくしたい方の坐骨結節を下から押さえます。
- 坐骨結節を押さえている方の脚を前に出し、上体を倒していきます。
- 坐骨結節を押しつつ、ハムストリングスのストレッチをかけます(5秒程度)。
※無理に伸ばそうとせず、骨盤から上体を倒します。股関節を中心に気持ちいい程度にハムストリングスを伸ばすのがポイントです。
前後の変化を感じたい方は歩行がオススメです(実施側の股関節伸展の出しやすさ、反対側の脚の運びやすさ、歩行時の目線の高さの変化など)。
効果を確かめたい方は片方実施してから歩いてみて下さい。
実感しにくい、すぐ効果が消えてしまう方は繰り返し実施するか、反対側で試して変化を感じてみて下さい。
今回紹介した(圧迫部位である)坐骨結節は筋肉の交差点でいうと、内外側のハムストリングス、大内転筋(坐骨下枝)、大腿方形筋、下双子筋も付着するため、坐骨を押しながらのストレッチにより、多くの関連要素にアプローチできます。
また、左右の坐骨(坐骨結節)はその名の通り、座位にて座面に対して体重を支える場所となります。坐骨の意識ができることで仙骨が立ち、座位姿勢が整い、立位姿勢(一次姿勢)まで影響を与えることができます。
また、身体意識(高岡英夫氏 提唱)でいうと、坐骨結節やハムストリングスは「裏転子」と関連が強く、今回紹介したエクササイズは裏転子を活性化する方法にもなります。
さらにハムストリングス上部を活性化するならば、他のJARTAセンタリングトレーニングと併用する方法もあります。
今回は短時間で身体を動かしやすくするストレッチ『ハムストリングス上部 セルフT-レフストレッチ』を紹介させて頂きました。最後までお読み頂きありがとうございました。
より詳しく知りたい方は、JARTA認定スポーツトレーナーコースへご受講ください。