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2016年03月17日

テーピングが巻けないトレーナーがリストラされる理由とは

「テーピングが巻けなくてもスポーツ現場に出られますか?」

 
ある日JARTA受講者の方から質問をされました。
答えは
「現場に出られるけど、リストラされるかもしれません」
なぜなら私自身テーピングを巻けないことで選手の信頼を失ったことがあるからです。 テーピングが巻けないトレーナーがリストラされてしまう理由とは ・・
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JARTA認定講師の吉田です。
私自身、テーピングがあまり巻けない状態でスポーツ現場に出ていました。
理学療法士だから評価や治療を全面に押し出してスポーツ分野で活躍していこう と思っていました。
ある日サッカー選手のサポートをしていたところ 「足のテーピング巻いてもらえますか?」 と言われました。
正直あまり得意ではないテーピング。
自分の中では選手との信頼関係が構築されていると感じていたのでとりあえず巻いてみました。
 
結果は散々。
シワシワのテーピングに固定力もまばら。
パリパリと取れるテーピング。
もちろんパフォーマンスは低下。。
動きにくいし、走りにくい。
むしろ怪我をしやすい状態を作ってしまったのです。
 
その後選手は私の前から姿を消しました。
つまり テーピング一つ巻けないだけで選手の信頼は一気に崩れるのです。
 
なぜなら一般の方のイメージでは
「スポーツトレーナー=テーピングを巻くことができる」
というイメージができているからです。
これは選手や監督、チームのスタッフみんな共通認識していることです。
だからこそテーピングを巻けないトレーナーは信頼を一気に失う可能性があるのです。

<テーピングの巻き方を真似するだけでは効果が出ない理由>

 
テーピングの本や動画はたくさんあります。
しかしいずれも「巻き方」に焦点を当てています。
ただ単にテーピングの巻き方を真似するだけでは効果はありません。
足関節や捻挫の状態がわからない状態でテーピングだけ真似しても パフォーマンスは低下し怪我もしやすくなります。
個人個人によって足関節の形や運動方向は異なります。
足関節捻挫においてもどの靭帯が損傷しているかによっても 巻き方は変わります。
だからこそ本や動画でテーピングの巻き方だけ習っても現場では使えないのです。
効果的なテーピングを巻くためには「巻き方」だけでなく
・ 解剖・運動学を理解していること
・ 病態の理解 ・ 正確な触診技術
・ 足関節の動作分析
・ 選手の動きの動作分析 などの理解を深めることで効果的に巻くことができます。
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<足関節捻挫に対するテーピングを巻く上で大切な3つのポイント>

 
私が考えるテーピングを巻く前の評価です。
最低でもこれらの動きは確認します。
・足関節の骨の動きの評価(踵骨、距骨、リスフラン関節、ショパール関節などなど)
・足関節靭帯損傷の判断 (内側・外側の靭帯からさらに細かく)
・疼痛と動きの評価 (どの動きが痛くて、どの方向に不安定性があるのか)
JARTA吉田直紀
 
これらの評価に基づいてテーピングの張力や方法をアレンジしていくのです。
テーピングは実に繊細で同じ巻き方をしても テープの張力や角度、張り方で効果が180度変わってしまいます。
従来の
「巻くだけのテーピング」
から
「考えて評価して巻くテーピング」
に変えてみませんか。
 
選手を怪我から守り、なおかつパフォーマンスは向上させることで選手の信頼をつかみましょう。
これらの要素を取り入れたJARTAテーピングセミナーを今年初開催します。
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